2006/11/29

『ブルワース』"Bulworth"

★大統領候補がノリノリのラップで演説するところは面白い。

しかし、白人ラップの技という点では、当然とはいえ、エミネムの『8マイル』には及ばない。大統領モノとしてのおもしろさも今ひとつ。当時の政治情勢の中で見たらおもしろかったのかもしれないが…。

ワグ・ザ・ドッグ/ウワサの真相』のほうが皮肉が効いているし、『デーヴ』のほうがジャンルがしっかりしていて安心して見られる。『インディペンデンス・デー』はカッコ良すぎるにしても、ちょっと変わった「大統領モノ」も見てみようかという感じなら良いかも。

1998年/監督&主演:ウォーレン・ベィーティ「バグジー」/ハル・ベリー「ゴシカ」チョコレート」/ドン・チードル「クラッシュ」「ホテル・ルワンダ」「16歳の合衆国」「オーシャンズ11」「ミッション・トゥ・マーズ」「トラフィック」/オリバー・プラット

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2006/10/12

『デーヴ』"Dave"

☆理想主義で楽天的で、ものごとを深く考えずに、正義というとすぐに血が騒ぐアメリカ人が好きそうな映画。

思いっきりアメリカ人差別的讃辞だが、こういうカラッと晴れたような映画をたまに見るのも悪くない。

寡黙な脇役が皆、良い雰囲気を出している。シガニー・ウィーバーの存在感ある大統領夫人。大統領の浮気相手の秘書にローラ・リニー。浮気相手でも許せそうな嫌みのない可愛さがある。いつも冷静だが、ちゃんと考えているボディガード。そして、信頼感を存在感だけで感じさせるベン・キングスレーの副大統領。良い感じだ。

1993年/監督:アイヴァン・ライトマン「エボリューション」「6デイズ/7ナイツ」/ケヴィン・クライン「卒業の朝」「海辺の家」「真夏の夜の夢」「遠い夜明け」「/シガニー・ウィーバー「ヴィレッジ」「穴/HOLES」「マップ・オブ・ザ・ワールド」「スノーホワイト」「エイリアン」/フランク・ランジェラ/ベン・キングズレー「砂と霧の家」「A.I.」「ガンジー」/ローラ・リニー「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」「ラブ・アクチュアリー」「プロフェシー」「トゥルーマン・ショー

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2005/01/16

『ワグ・ザ・ドッグ/ウワサの真相』"Wag the Dog"

 この映画が公開されてから、現実にクリントン政権下で似たようなできごとが続いた起こったため、「大統領はこの映画からヒントを得て、スキャンダルが報道されそうになるたびに、どこかへ爆撃を行っているのではないか」という話が何度かアメリカのマスコミ上で取りざたされた映画。
 (注:クリントン事件をベースに作られていると思っている人がいるようですが、それは逆。この映画の公開のほうが先だったから。当時、NYで生活していましたが、ちまたでは「大統領がこれを見て爆撃しているのでは」などとささやかれていました。2005.9.23追記)

 「犬はなぜしっぽを振るのか。それは犬のほうがしっぽよりかしこいから。もし、しっぽのほうがかしこかったら、しっぽが犬を振る。(Wag the Dog)」という、映画の冒頭に出てくることばが、この映画の中身そのものをあらわしている。すなわち、しっぽ(大統領側近)が大統領を振る話。そして、国民もしっぽ(大統領)に振りまわされているのかもと…。

  大統領選を間近に控えた時期の現職大統領にスキャンダルが…。続投のためのキャンペーン映像もむなしくテレビに流れる。そこで、大統領のイメージを作っている側近達(ロバート・デニーロ)が考えたのが、ハリウッドの大物監督(ダスティン・ホフマン)の起用。監督はその期待に応え、嘘のニュースを作り、ちまたには関連した感動的な歌が流行るようにするといった具合に大胆に情報操作を演出していく。

 大統領の、嘘で塗り固められたイメージ、でっち上げ、黒幕の存在といったことに目を奪われて話の筋を追うが、そういったダイナミックな話の下に組み込まれているのが、この映画監督はいったい何を考えてこんなことに熱中しているのかという点。ここに別の、さらにハリウッドをおちょくったようなメッセージも隠されている。
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1997年
監督:バリー・レヴィンソン(「レインマン」「バグジー」)
スタンリー監督/ダスティン・ホフマン(「クレイマー・クレイマー」「レインマン」「卒業」「ムーンライト・マイル」「ネバーランド」)
側近コンラッド/ロバート・デ・ニーロ(「ハイド・アンド・シーク」「アナライズ・ミー」「ミート・ザ・ペアレンツ」「レナードの朝」)
側近ウィンフレッド/アン・ヘッチ(「ジョンQ最後の決断」「サイコ」「6デイズ/7ナイツ」「ラストサマー」「リターン・トゥ・パラダイス」「奇跡の詩」)
大統領/マイケル・ベルソン
少女・キルスティン・ダンスト(「モナリザ・スマイル」「ヴァージン・スーサイズ」「若草物語」「ジュマンジ」「エターナル・サンシャイン
*「 」内はその人の作品のうち見たことのあるものの題名

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