2006/10/03

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』"Interview with the Vampire"

☆時代を超えて生きるヴァンパイアの切ない魅力にワクワクし、ホラーの中にひたひたと美しさを感じてしまった。

奔放なヴァンパイア、レスタト(トム・クルーズ)、悩めるヴァンパイア、ルイ(ブラッド・ピット)。そして、ヴァンパイア美学を求めるアーマンド(アントニオ・バンデラス)。それぞれの個性が混ざり合い、男と男の引力も時折、妖しく輝き、ホラーを超えた世界が広がっていた。

まだ10代前半のはずのキルスティン・ダンストが、幼さとドラキュラとしての年輪を重ねた女性の妖しさとがミックスされたクローディアを魅力的に演じていた。その後の活躍が納得できる。

1994年/監督:ニール・ジョーダン/トム・クルーズ「コラテラル」「ラストサムライ」「マイノリティ・リポート」「バニラ・スカイ」「アイズ・ワイド・シャット」「マグノリア」「ア・フュー・グッドメン」「レインマン」/ブラッド・ピット「Mr.& Mrs.スミス」オーシャンズ11」「セブンイヤーズ・イン・チベット」「セブン」/アントニオ・バンデラス「エビータ」/キルスティン・ダンスト「エターナル・サンシャイン」「モナリザ・スマイル」「チアーズ」「ヴァージン・スーサイズ」「ワグ・ザ・ドッグ」「ジュマンジ」「若草物語」

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2005/02/24

『クロコダイルの涙』"The Wisdom of Crocodiles"

 この吸血鬼を演ずるのにジュード・ロウ以上のはまり役がいるだろうか。怖いほどの美しさ。妖しい魅力。自分を愛する女性の血を吸うことによってのみ生きることができる悲しい性(さが)。

 医師スティーブンは、女性から吸い取った生き血を体内で結晶化して吐き出し、大切に取っている。しかし、結晶となったものは彼が求めているものではなく、彼に対する絶望や怨恨などの忌まわしい物ばかり。本当に欲している、愛情の結晶を得るために、最高の状態で血を吸おうとするのだが…。そのうち、彼自身の中に芽生えた感情が彼を苦しめ始める。スティーブンの獲物であるアンもまた…。

 吸血鬼は本当に悲しい。
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1998年
監督:レオン・ポーチ
スティーブン/ジュード・ロウ(「クローサー」)
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」「コールド・マウンテン」「ロード・トゥ・パーディション」「スターリングラード」「A.I」「リプリー」「ガタカ」)
アン/エリナ・レーヴェンソン
刑事/ティモシー・スポール(「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
「ラスト・サムライ」)
*「 」内はその人の作品のうち見たことのあるものの題名

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