2006/10/02

『奥さまは魔女』"Bewithed"

☆反応が素直すぎて、魔女であることがバレバレ、というニコール・キッドマンの可愛らしい演技が実にいい。

昔見たTVシリーズのイメージが消えかかっていたので、ちょうど良かったのかもしれない。ダーリン役はかなりイメージが違うような気もしたが、それも、「リメイク」ではなくて、「リメイクを作るというお話」という入れ子構造のおかげであまり気にならなかった。

ニコール・キッドマンはいろいろな役に挑戦しているが、私には、大好きな役と、無理な演技でとても見られないという役とに分かれてしまう。この魔女役は、かわいらしい素直さが自然な感じで出ていて、ぴったりだった。

魔女であることを隠さないといけないのに、時には真っ正面から答えてしまう。実にキュートなサマンサ、いやイザベルだった。

ニコール・キッドマンの演じ方で、一番好きなのが「アザーズ」。次が「ドッグヴィル」。好きでないものは「白いカラス」と「ステップフォード・ワイフ」のキャリアウーマンの部分。実は「ムーラン・ルージュ」も好きではないのだが、これは作品自体もちょっとと思っているので、別にしておこう。

*いろいろなブログを読んでいて、「ダーリンをジム・キャリーが演じていれば…」という声があることを知った。そうなったらサマンサの影が薄くなるのではという意見もあったが、私もジム・キャリーが演じたほうが映画自体はずっとおもしろかっただろうなあと思った。それに、もしかするとこの演技なら、ニコール・キッドマンもジム・キャリーの影にかすんだりしないのではと思う。

2005年/監督:ノーラ・エフロン「電話で抱きしめて」「ユー・ガット・メール」/ニコール・キッドマン「ザ・インタープリター」「ステップフォード・ワイフ」「コールドマウンテン」「白いカラス」「ドッグヴィル」「めぐりあう時間たち」「アザーズ」「ムーラン・ルージュ」「アイズ・ワイド・シャット」「プラクティカル・マジック」/ウィル・フェレル「プロデューサーズ

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2006/09/12

『ホーカス・ポーカス』"Hocus Pocus"

☆ひとにお薦めできるような映画ではないのに、ハマってしまった。

子どもが見るには教育上悪いところがあるし、小さな子は怖がりそう。何か啓発される面があるかというと、ないわけではないが…という程度。といって、大人が見るには、ただただB級のミュージカルもどき。

それなのに、10年ほど前、たまたま見た時の印象が強烈で、また借りてしまった。大きな声では言えないが、この映画、完全に私の趣味。

なぜ好きかと考えてみると、悪い魔女3人が、それぞれに個性豊かで、魔力もすごいのに、間が抜けているから。すぐ騙されてしまう。その騙され方がなぜか素直で純真だから、憎めない。

こんなB級映画に好印象を持つのは、その後も大活躍のペット・ミドラーと「セックス・アンド・ザ・シティ」で大ブレークするサラ・ジェシカ・パーカーの魅力によるのかもしれない。

*魔女モノとしては他に「プラクティカル・マジック(1998年)
」「イーストウィックの魔女たち(1987年)」などがあり、どれも「自由に生きようとする女」という主張がどこかに漂っているように思える。

1993年/監督:ケニー・オルテガ/ペット・ミドラー「ステップフォード・ワイフ」「ファースト・ワイフ・クラブ」/サラ・ジェシカ・パーカー「ファースト・ワイフ・クラブ」

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2005/08/13

『イーストウィックの魔女たち』"The Witches of Eastwick"


もともと「魔女モノ」が好きな私は、だいぶ以前からこの映画を見たいと思っていた。ジャック・ニコルソンのすばらしさを知ってからは、もう絶対と思い、借りてきた。

悪魔の魅力によって、3人の女性達が三者三様の不思議な色気があふれてくる様子と、悪魔の"ホラーちっく"なところが、ちぐはぐにおもしろみを醸しだしている。3人が、世間になんと言われようが、勝手な男を乗り越え、女である部分を否定せず、たくましく子供を育てて行く様子は爽快だ。普通の女たちもちょっとしたことで魅力的な魔女になれるのかもと思わせる。

…というのはこの映画のメッセージでもあり、強くうなづきながら見ていた。しかし、時代はこの映画が制作された1987年とはずいぶん変わった。

映画を見終わると、がんばって女性達の魅力を引き出し、秘められていた女性らしさを解放し、女性達の願いを叶えてやろうと魔力を使って奉仕した悪魔が可哀想でしかたがなくなってくる。彼が望んだことなんて、悪魔に不釣り合いなほど小さな幸せだったのに…。ジャック・ニコルソンの演技が素晴らしすぎたのか、時代が変わってしまったのか、私はもう「男って可哀想」としか思えなくなってしまっていた。

しかし、この映画、ホラーとコメディとお色気の混ざり具合が素晴らしく、気に入った。しかし、ひとつだけ警告。アメリカン・チェリーが好きな人は見ないほうがいい。食べられなくなるかもしれないから。

1987年 監督:ジョージ・ミラー/ジャック・ニコルソン(「アバウト・シュミット」「恋愛小説家」「シャイニング」「カッコーの巣の上で」「イージー・ライダー」)/シェール「月の輝く夜に」/スーザン・サランドン(「グッドナイト・ムーン」「ムーンライト・マイル」「デッドマン・ウォーキング」「若草物語」)/ミッシェル・ファイファー「ディープエンド・オブ・オーシャン」)/ヴェロニカ・カートライト(「エイリアン」)

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2004/12/24

『プラクティカル・マジック』"Practical Magic"

-=-=-[感想とあらすじ]ネタバレなし-=-=-

 魔女の血を受け継ぐオーウェン家。白魔術を扱う家系なのだが、不幸なことに、オーウェン家の女性には、男性を好きになると、その男性が早死にするという血が流れている。主人公サリーとその妹ジリアンの母も、そして、2人を引き取って育てることになった叔母達も夫に早く死なれている。

 ジリアンはそんな言い伝えには頓着せず、惚れ薬とセクシーさを武器に人生を楽しむ。一方、サリーは愛する人に早死にされるような不幸な目にあいたくないと考え、幼い時に、現実にはありえない「右目が青で左目が緑」などという男性像を描き、その人と恋に陥るという魔法を自分にかける。そして、魔法を使うことを禁じ、まじめに、自分を律しながら生活していくのだが…。

 オカルトのようでもあり、サスペンスのようでもあり、ロマンスのようでもあり、コメディのようでもあり…。しかし、そういうジャンルを越えたところに、しがらみから放たれて自由に生きよ!という女性へのメッセージを感じる。男運の悪い人、型にはまって窮屈に生きている人、夫に早死にされた人、失恋した人、そしてもう若くはない女性達にも「元気に生きよう!」と言っているように思えた。

 最後のほうの、女性達がほうきを持って集合してくる場面は壮快。普通の女性達ももしかすると、少しばかり魔女なのかもしれない…と思えてくる。

 サリー役のサンドラ・バロックが、話の展開に伴って、段階的に違った美しさを見せ、輝きを増していくところがすばらしい。また、ジリアン役のニコール・キッドマンの、2面性を演じ分ける演技力もみどころとなっている。

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1998年
監督:ダリフィン・ダン(「ザ・インターネット)
サリー/サンドラ・ブロック(「クラッシュ」「恋は嵐のように」「あなたが寝ている間に」「ザ・インターネット」)
ジリアン/ニコール・キッドマン(「ムーラン・ルージュ」「アイズ・ワイド・シャット」「白いカラス」「コールドマウンテン」「ドッグ・ヴィル」「めぐりあう時間たち」「アザーズ」)
フランシス/ストッカード・チャニング
*「 」内はその人の作品のうち見たことのあるものの題名

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