『夏休みのレモネード』"Stolen Summer"
☆相手の宗教に土足で踏み込むようで納得いかない部分も残ったが、考える子どもは文句なく可愛い
宗教について考える子どもをテーマとした作品。(「神様追求子どもモノ」と命名)
「子どもの持つ素朴な疑問」という形を取ることが、宗教をテーマにする映画にとって、有効な手段であることはわかる。なにしろ「子どもの持つ素朴な疑問」なのだから、宗教的タブーに触れても許されてしまう。
しかし、異教徒を改宗させるというのは奇想天外を通り越して、ちょっとやりすぎではないだろうか。私が、ユダヤ人とカトリック教徒が混在する複雑な地域に住んだことがあるから過敏に反応しているだけだろうか。そこでの生活で、私は"相手と混じり合わないこと"によって微妙な均衡を保つことが、生活の知恵として生み出されたものであることを実感した。
カトリックの大家族に生まれたピートとユダヤ教のラビの息子ダニーとの交流自体は微笑ましい。また、ラビの、異教徒の子どもや自分の子どもに接する態度には心を打たれる。
しかし、自分の子どもが十字架を切る、それもよくわからないままにその行為をしているのを見る時のラビの驚愕には想像できないほど、痛ましいものがあると思う。「子どもの持つ素朴な疑問」という隠れ蓑を被った上でのやりすぎがあるように思えて、心からは楽しめない部分が残った。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント