本)『ダヴィンチ・コード』
映画が待ちきれなくて本を読んだ。
緊迫した場面で謎を解いていくところに切迫感があって、活字を読む目が思わずつまずきそうになるくらい引き込まれて読んでしまった。キリスト教を裏返したような世界観が広がり、そこに描かれて行く壮大な構図にわくわくした。ありそうじゃないけれど、ありそうな世界かも…と。『アイズ・ワイド・シャット』も出てきて、映像が重なる。
しかし、聖書のほうがそれほど読まれていない日本で、こっちが大ブレークしてしまうというのは、元ネタを知らないでパロディだけを楽しむみたいなものでちょっとまずいかもという気もする。マグダラのマリアが王族の出で、キリストの奥さんだったなんてほうが"世に知られた定説"になるなんてことはないと思うけれど…。
ちょっと尻すぼみの感じがしたが、映画がそのあたりをどう料理するのか楽しみだ。
『ダヴィンチ・コード』ダン・ブラウン著 越前敏弥訳 角川文庫
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