2006/09/15

映画館にて

いやぁー、こんなこともあるのかなと思って…。

学生時代の友人と映画を見に行きました。ひとつの建物の中で複数の映画をやっているというシネコンタイプの映画館。

私たちは学生気分に戻って、勇んで入っていきました。見に行った映画は結構メジャーなはずのもの。ところが、中にいる人の数はそこそこ。レディースデーにもかかわらず、20代の男性が1人というのが結構目に付く。それも優しそうな雰囲気の単身男性。そうかあ、この映画、そういう人に受けるのか~。

ところが、たくさんの予告のあと、ちょっと長い予告が…。『アキハバラ@DEEP』、おもしろそう。でも、この予告なかなか終わらない…。ん? 予告なんかじゃないと気づいたのは、始まってから5分は過ぎていた頃。

結局、映画館の人は、目的の映画の次の回の、良い席を用意してくれたのですが…。

今にして思えば、私たちおばさん2人組を、違和感を持つかのように、気遣うかのように、まわりの人たちは見ていてくれたような気がします。でもね、なかなか良い雰囲気の観客だったし、映画自体もおもしろそうだったんです。

改めて見に行こうかな。アキバオタクには決してなれないおばさんですが、遠くから、ああいう男女もいいなあって思っているのです。

映画評を読んでみたところ、この映画、前半は最初に見た雰囲気の通りのようですが、後半のバイオレンスがすさまじいみたい。どうしようかな。

Photo
その時食べた、とてもおいしい、アボカド乗せわさびソース味ハンバーグの写真なんぞを載せてみる。

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2006/06/06

『ダ・ヴィンチ・コードの謎』"Cracking the Da Vinci Code"


トンデモ本のたぐいのビデオではある。でも、おもしろいことはおもしろい。だいたい話している人の雰囲気が怪しくて面白い。それから、『ダ・ヴィンチ・コード』に出てくるロスリン礼拝堂がおもしろい、あんなに変わった彫刻がたくさんあるんだ。もっと見せて欲しかったなあ。行ってみたくなった。

イギリスの教会を見て回っていた時、説明が書かれている本が売られていることがあって、読んでみると、石工が自分たちの顔をそこここに潜ませているといった図が書かれていたのを思い出す。そういうことがありの世界だから、作者の自己主張としてのコードがあるのも不思議ではない。また、異端はそうでもしなければ自己主張できなかったという歴史的背景もある。

ヨハネのポーズのことなど知らないことも多く、『岩窟の聖母マリア』についての説明は面白かった。また、『ダ・ヴィンチ・コード』にも出てくるマグダラのマリアについての説と絡めて、黒人の聖女の話なども興味深かった。

しかし、内容は薄くて残念だった。もっと、トンデモ本ではない角度から見せてくれる異端のコードの話はないのだろうか。死海文書を扱ったものなどもあれば見てみたいと思った。

*本、『ダヴィンチ・コード』を読んでの感想はこちら。


2004年/監督:ジェフ・ビッチ/脚本:サイモン・コックス/サイモン・コックス/ダン・ブラウン/マーク・オクスブロウ/リン・ピクネット

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2006/01/05

音声認識---映画館への問い合わせ


映画館に、開始時刻問い合わせの電話をした。自動音声による応答だった。

「~の場合は何番を」という、いくつかの関門をくぐりぬけたあと、やっと「知りたい映画の題名を言ってください」と言ってもらえた。音声認識だ。しっかり発音しないといけない。緊張した。「ミスター アンド ミセス スミス」と間違えず、区切って、日本語的に発音して、スムーズに言った。バッチリだね。

すると、すました声で「こうちゅうおうじゃむしきんぐぐれいてすとちゃんぴおんへのみち ですね?」と言われた。そんなに長ったらしい名前を言われて、「ですね?」と言われても…。

気を取り直して、はっきり、くっきりもう一度言った。そうしたら、またまたすました声で「ザ・スーラですね?」と言われた。ぜ~んぜん違うじゃない。今度はいやに短いし。

すっかり自信なくした。

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2005/04/11

『ウェールズの山』で思い出したこと

 ウェールズを旅行した時(1997年)のことを思い出した。日本に急いで送らなくてはいけない文章があって、小さなホテルの一室でパソコンをモジュラージャックに繋ごうとしていたのだがつながらない。受話器を取ると線自体がつながっていないことがわかったので、下に降りていった。

 ホテルの1階はパブになっていて、すでに大騒ぎ。フロントにいた女性もパブのほうにいて、だいぶアルコールが入っている雰囲気。しばらくしてやっと来てくれたが、「あはははは、インターネットなんてできるわけないじゃない。ここはウェールズよ。あはははははは」

 あとで別の従業員がその話を聞き、あわててつないで知らせに来てくれたのだが、私はすでに、翌朝ファックスで送ることにして、長い文章をすべて紙に書き写し終わったところだった。

 「ここはウェールズよ」と言われると、あきらめるしかないという気になるところがウェールズだ。帰り道、山を越えて、地名を示す看板が、英語とウェールズ語の併記から英語だけの表記に変わった時、時間がワープして現代に戻ったような気がした。

*映画『ウエールズの山』の話はこちらへ。

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2005/01/18

マイ「サウンド・トラック」『第三の男』

 今週のお題「マイ・テーマ曲」(トラックバック野郎)へのトラックバックです。

 子どもの頃、家にサウンド・トラックと呼ぶにはちょっと無理がある映画音楽のレコードが1枚だけあった。そこにはいっていたのが「第三の男」。聞いたこともない、実に不思議な音色だった。この楽器はギターなのだろうか。どんな画面に流れるのだろう、どんな映画なんだろうといつも想像しながら聞いていた。高校生になってから、あの楽器がギターではないことを知ったが、実際に映画を見たのは大人になってからだった。

 想像力をふくらませて、期待すぎた映画、しかも白黒のものを見ると、ハズレてしまうことも高いのだが、これは想像以上にすばらしいものだった。薬の犠牲となった子どもたちの映像は見せず、ベッドの上にころがったおもちゃと、その子どもたちを見つめる人の表情でその悲惨さをあらわす。マンホールのを握りしめる指。並木道を歩いて行く女の後ろ姿。その押さえた映像は、軽快で洒落たあの曲と音色にぴったり合っていた。

 好きな映画のサウンド・トラックはいくつも持っているが、これ以上の「マイ・サウンドトラック」に出会うことは難しいだろう。

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2005/01/07

ちょっと別の観点から『ターミナル』

 普通の感想はこちらで→『ターミナル

-=-=-[人種差別とまでは言わないけれど…]-=-=-

 この映画、冒頭部分で入国審査窓口が映る。「観光ですか?お仕事ですか?」というのに答える例の場所。「仕事です」「観光です」と答えていく人々にまじって、中国人女性が「ショッピング!ショッピング!」と答える場面がある。また、怪しい団体が集団で窓口を突破しようとするが、それを見破ったフランク・ディクソンが「ディズニーランドに来る中国人でカメラを持っていない集団などいないから」と言う場面があった。

 最近は日本人より中国人のほうが景気が良いし、人数も多いので、やり玉にあがっているというだけで、ここは日本人であっても彼らにとっては同じこと。

 ハリウッド映画では何度も繰り返されてきているステレオタイプなとらえかただが、こういつもいつもだと笑えなくなってくる。

 ちょっと古いが、『ゴジラ』では、松田聖子がちょい役で出てきたと思ったら、ビルが崩れてくるパニックの中でタクシーの運転手に「私はショッピングに行きたいの!」と繰り返し叫んだ。「ショッピングだけが頭にある」に加えて、「まわりが見えない」日本人の典型だった。

 日本人にそういう傾向がないと全否定はしないが、おきまりの笑いを取って、どこがおもしろいのだろうと思ってしまう。

 この映画自体は好きなんだけれど…。

*『イエロー・フェイス--ハリウッド映画にみるアジア人の肖像』(村上由見子著、朝日選書)を読むと、この問題が歴史的観点から掘り起こして書いてあって、興味深い。

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2004/12/14

「ブログる」の「映画五段活用」

 映画やビデオを見た時、ブログろうかなと思う。でも、見た直後より、しばらくおいてからのほうが、「感激した!」「わくわくした!」「悲しかった!」以上のものが書ける。きっと、気持ちが沈殿していく時間が必要なんだろう。

 ブログれる映画は、ネタバレにならずにテーマの核心に迫ることができるもの。長々と映画論!とならないと書けないものはブログらない。ブログりたくなるような映画にたくさん出会いたい。

 ブログれば 2度楽しめる 映画かな

 *今週も「トラックバック野郎」のお題、に挑戦してみました。(お題:「ブログる場合はいつ?)

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2004/12/10

映画に出てくる試験のシーン

 まず思い出すのが『ミスター・ビーンの大冒険』の中の試験のシーン。隣の人の答案を盗み見しようとするビーン。ささいなことに競争意識を燃やす姿が笑える。試験の時にこんな人の隣になったらたまったものじゃない。「喜怒哀楽」というよりは「笑」。隣の受験者にとっては「哀」。

 日本で公開されなかったが『Dead Man on Campas』は、もうめちゃくちゃなコメディ。落ちこぼれ学生が、学費援助を打ち切られるのをどうにかして免れようと思いついたのが、「ルームメイトが自殺した場合、その同室者は精神的を考慮し、その学期の成績がオールAになる」という規則。自殺しそうな学生をルームメイトに引きずり込もうというアイデアを実行に移すのだが…。これは「哀」「笑」「怒」のミックスが最後には「滅」がミックスされてどうなることやら。

 最後に、私の大好きな映画、『小説家を見つけたら』。ブロンクスの貧しい地域に住む少年が謎の小説家の老人と出会う話。高等教育を受けることなど考えられない貧しい地域に住む少年だが、試験の成績がすばらしかったことから、私立学校への進学の道が開ける。才能のある者はチャンスが与えられるというアメリカの良い面を描いた映画。試験の良い結果を伝えるために母親が学校に呼び出されるのだが、息子が優秀だということなど考えてもみなかった母親の素直な喜びの顔が良い。これは文句なく「喜」。

 トラックバックの「今週のお題」、「テスト喜怒哀楽」に初挑戦してみました。

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