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2008/05/05

『ボルベール<帰郷>』"Volver"

☆バラバラな色が集まって生み出す不思議な色彩感覚に目を奪われた。

こういう話は好き。
家庭の中で勝手だったり、働かない男に虐待されたりしても、日銭を稼ぎ、生活していく女。おまけに、幽霊が年老いた姉の世話をしていたなんて話もうれしくて、ゾクゾクする。

レストランでそんなことするのはちょっと…と引いたりする場面もあり、受け継がれていくにはあまりにも過酷な環境と運命と思ったりする面もあるのだが、女系が血縁で結びつき、さらには隣人とも強く結びつき、たくましく生きていく力の魅力のほうが勝り、いいなあと思ってしまう。

また、色彩が美しい。複数の女性が出てくる時、皆がバラバラな色の服を着ていて、その1人1人の服の中にもいろいろな色が使われていたりもするのに、画面全体で見ると調和が取れていて美しい。よく計算されている。ハリウッド映画などで、ヒロインだけ目立つ美しい色の服を身にまとい、その他は引き立てる色だけ、背景もヒロインに合う少ない色だけでまとめたような映画をよく見ていたので、このバラエティに富んだ色彩感覚には目を奪われた。

2006年スペイン/監督:ペドロ・アルモドヴァル「あなたになら言える秘密のこと」「死ぬまでにしたい10のこと」/ペネロペ・クルス「ノエル-星降る夜の奇跡」「ゴシカ」「バニラ・スカイ」/ローラ・ドゥエニャス「海を飛ぶ夢」

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