『真夜中のピアニスト』"De Battre Mon Coeur S'est Arrete"("The Beat That My Heart Skipped"
☆昔見たピアニストへの夢が捨てられない才能豊かだった青年が…
いったんは闇の不動産ブローカーとなってから、再びピアニストへの夢に挑戦する。その、いらだつような思い、そして父との葛藤。好きなタイプの映画のはずなのだが、今ひとつの部分が残った。
きっと、ピアノの演奏が主人公の気持ちと連動していなかったからだと思う。上達する様子はわかるが、その弾き方と連動する感情が演奏には感じられない。むしろ、中国人のピアニストの女性とのやり取りは、言葉がわからないのに、音楽のように伝わってくるものがある。このあたりをピアノ演奏でも伝えてほしかったと思ってしまう。
映画にそこまで求めるのが無理なのかもしれないが、「戦場のピアニスト」で演奏されたショパンがCDで聞く普通のショパンとひと味違ったもののように感じられたような、そんなものを期待していたので、少し残念だった。
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