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2007/07/07

『イン・ディス・ワールド』"In This World"

☆ロードムービーは他にもあるが、その中でも別格に困難で壮大な旅。

舞台となった土地のうち、ごく一部の安全な場所は訪れたことのある。しかし、それでさえ快適な冷房付きのバスで行ってもハードな旅だった。こんな旅は想像もつかない。そんなにまでして行っても、トルコやロンドンで垣間見たことのある外国人労働者のことを思い出すと、なんでわざわざ家族と別れて…と思う。しかし、振り返り、もう一度難民キャンプのことを考えると、「それでも…」と考える親がいることも納得できる。

国境から国境へといくつものブローカーの手を経て、密入国させる仕事があること。第三者が料金の半分を預かり、無事目的地に着くと残りの半分がブローカーの手に渡るというシステムが興味深かった。

誰を信じて良いのかわからない状況の中で、人を見極め、時には賄賂を渡して切り抜けていく2人のたくましさを見ると、自分の弱さを思う。そして、どこでも祈りを欠かさない彼らを見ると、純粋な信仰を持つ人々が孤立していくことへの憤りも感じる。

特典映像の監督や脚本家の話は、本編の映画と同じくらい興味深い。これを見ると、映画はフィクションだが、その背景にあるノンフィクションの部分がくっきりと浮き出てきて、理解が深まる。

先日見た映画『グアンタナモ、僕達が見た真実』と思いが重なった。

監督:マイケル・ウィンターボトム/ジャマール・ウディン・トラビ/エナヤトゥーラ・ジュマディン

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