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2007/05/21

『隣の女』"La Femme D'a Cote"

☆フランス映画って……と思ってしまった。

正面からそのまま描いた油絵にこんなのがありそうな美しい2軒の家。お向かい引っ越してきたのは昔の恋人。

2人が急速に接近し、情感たっぷりの場面を見せてくれる。それぞれの夫と妻は、わめいたり、叫んだりはせず、あきらめているというか、なんというか比較的冷静に、そして知的に対応している。燃え上がる2人を止めることはできないという共通認識があるのかのように。

恋は人間にはどうしようもならない、悪魔の魔術?

1981年/監督:フランソワ・トリュフォー/ジェラール・ドパルデュー/ファニー・アルダン「永遠のマリア・カラス」「8人の女たち」

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2007/05/09

ハンギングバスケット

小さな苗を植え込んで、やっとここまで大きくなりました。

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『トゥルー・クライム』"True Crime"

☆クリント・イーストウッドによるクリント・イーストウッドのための映画。

年取っても口説いてまわって、まわりの女性も悪い気分にはならない。そういう男っているのかもしれない。そのあたりはまあ良いのだけれど、いや、その程度のカルーいタイプの作品に仕上がっている。

本当は、死刑、人種差別、信仰など重い問題を含んでいるはず。そして、他の登場人物達、ボブや、特に刑務所長にはなにやら重厚なところがあるんだなあと思わせながらも、すべてサラッと流していく。

気軽に見てしまって良い主題なのかどうかよくわからないが、テレビドラマのような気分で見られる。

1999年/監督:クリント・イーストウッド/クリント・イーストウッド/イザイア・ワシントン/リサ・ゲイ・ハミルトン

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2007/05/08

『愛と哀しみの果て』"Out of Africa"

☆特典映像で理解が深まる。

本編もすばらしいのだが、特典映像で、実際はどうだったのかを見て、ますます壮大なロマンに思いを巡らせワクワクした。

現代の価値観から見ると、異文化が破壊されていった背景が漂ってくるので、納得できない部分もあるが、当時の価値観の中でカレンとデニスはアフリカを愛していた。愛しているというより、そこに自分の居場所を見出してしまったのだ。そこでしか生き生きとできないほどに。

執事の誇り高き働きぶりと足の怪我を治してもらった少年カマンデの孤高。(特典映像の実在のカマンデへのインタビューは必見) マサイ族に対するデニスの目。沙漠を横切るマサイ族に誇りを感じるカレン。すばらしい描写だ。

この地で、女性が自分の力で生きていくことが難しく、カレンは孤立する。そして、周辺住民との関わりに生きる意義を見出した。この部分、特典映像での説明もあり理解が深まる。こういう地道な形で異文化に関わって、カレンのこの土地で生きるスタイルが出来ていく。イギリス国家の政策とはアプローチからして全く違う。

ロバート・レッドフォードは素敵で、見ているだけでため息が出るほどだったが、実在のデニスの写真もかなり甘い雰囲気で魅力的な男性だ。映画では語られていないが、イートンを出ていて、父親は伯爵、大学での教育も受けている。人付き合いが苦手でアフリカに来たらしい。ロバート・レッドフォードには、そういう味は出せていないが、まあいいだろう。

作家になるほど内省的で物語りの能力があったカレンだが、デニスはそれを受け止め、高めるだけのインテリジェンスも備えた男性だったのだ。このあたりも、本編ではあまり感じ取れないのが残念だ。野性的な力強さも持ち、知性も持った男性が、アフリカという地で自由に、そして土地の文化を理解できる唯一の西洋人として生きているのだ。魅力的でないはずがない。

アフリカを背景の恋愛物というと、他に「イングリッシュ・ペイシェント」と「ナイロビの蜂」を思い出す。3作はほぼ10年の間をおいて作られているが、どれにも心を解放させる魅力がある。

1985年/監督:シドニー・ポラック/メリル・ストリープ/ロバート・レッドフォード「二重誘拐」「華麗なるギャッツビー」「スティング」/クラウス・マリア・ブラウンダウア

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2007/05/03

『アミスタッド』"Amistad"

☆スピルバーグに感動させられるのはなんとなく腹立たしいのだが、心揺さぶられる映画だった。

以下、少々ネタバレ気味。

奴隷がひどい目に合っていたということや、裁判での展開や、正義といったことに感動したのではない。通じない言語で、堂々と、感情を込めて相手に伝えようとする意志に揺さぶられた。

知らない言語の国に連れて行かれ、自由を奪われるということは、想像を絶する辱めだ。家畜のように繋がれただけで自尊心は萎えてしまう。しかし、シンケは違った。遠くから来たことを自分の言語を使って弁護士に伝えようとし、ライオンを退治して英雄とされてしまった話を通訳を介しながらも直接伝えようとする意志、そして、言葉の持つ力と言葉に宿る魂を感じさせる力強い態度に感動した。

黙って異国の言葉を聞いているうちに、「自由が欲しい」と相手の言語で叫ぶことができるようになるヤンバ。言語に宿る力を自分の物としたのが、裁判所で言葉を自由に操る白人の側ではなく、先祖からの魂を自分の中に感じることができた虐げられた側の黒人であったという描き方に感動を覚えた。

昔、言語の潜在的力に夢を馳せ、ロマンを感じながら、言語学の勉強をした日々のことを思い出した。

1997年/スティーブン・スピルバーグ/モーガン・フリーマン/アンソニー・ホプキンス/マシュー・マコノヒー/ジャイモン・フンスー「アイランド」「コンスタンティン」

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2007/05/02

「LOHASスタイル ダイエットピラティス 」"PILATES CONDITIONING FOR WEIGHT LOSS"

☆映画ではないDVDのレビューですが…。

「このままじゃ、人間ドックに申し込めない」と体重計の針を見つめたのが10日程前。
「どうにかしなくちゃ」

運動とは無縁の怠惰な生活をしてきた私にできる運動なんてあるのか。動画検索でいろいろ試してみるが、ダンス系は足の動きに手が付いた途端に落ちこぼれる。ヨガは体が硬くて真似さえできそうにない。…という消極的理由で選んだのがこのピラティス。

1日50分間をピラティスに使う決心をし、レンタルで試して、これならできそうだとわかってから購入。初級、中級、上級と3人が同時に画面に映っているので、まずは初級の人の動きから始める。

-=-=-=-その後の経過-=-=-=-
1週間経過 食生活にも少しだけ気を遣い、体重は1キロ強減。3日程で胴の脇がすっきりしてきたと感じて、勢いづく。このまま、3か月で3キロ落として、人間ドックに持ち込めるか。(5/2)
2週経過 体重は1週間経った時のまま変わらず。肩凝りには良い。肩と腰や背中、そして股関節が柔らかくなったことが感じられる。最初の頃ほどきつく感じられなくなってきたので、少し難易度を上げている。(5/9)
3週経過 体重はトータル1.6キロ減。ゆっくりしたペースだが、胴の脇ははっきりと違いが感じられ、ベルトの感じも少し違う。でも、お腹のあたりは変わらないなあ。中級は楽勝、上級もかなりできるようになってきた。(5/16)
4週経過 トータル2キロ減。ゆっくりだけれど、着実に減っていくのがうれしい。2週間目から「キレイになるピラティス」というDVD付ムックを買ってきて、LOHASと日替わり交互にやっている。(5/23)
5週経過 トータル2.8キロ減。引っ越しがあって、2日できない日があったが、調子付いて継続中。(5/30)
6週経過 毎日続けているが、トータル2.8キロ減のまま。もう少し絞りたいところ。(6/6)
7週経過 トータル3キロ減。目標には達したが、体重減少がペースダウン。さらにハードなDVDを物色中。(6/13)
8週経過 初級のDVDでは運動が軽く感じられるようになり、減少が止まっていたので、「わがままスタイルシリーズ フィットネス編 ピラティスフィット」をレンタルし、ハードな部分のみを組み合わせるようにしたところ、トータル3.8キロ減と、また順調なペースに戻った。(6/20)
9週経過 毎日欠かさずやっているがトータル3.8キロ減のまま。これ以上は難しいのか。(6/27)
10週経過 トータル4キロ減、わずかだが、4キロまで来てうれしい。(7/4)
11週経過 トータル4.2キロ減、わずかずつだが、まだ減り続けている。なにより、以前苦しかったものも簡単にできるようになってきて楽しい。(7/11)
12週経過 トータル4.2キロ減のまま横ばい状態。とはいえ当初の3ヶ月で3キロ減の目標は充分に達成したので、ひとまずここで報告終了。(7/18)
24週経過 輝かしく!トータル5キロ減。うれしくメモ。

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2007/05/01

『クィーン』"The Queen"

☆イギリスで過ごした日々を思い出した。

ダイアナ妃が亡くなった時、イギリスの郊外に住んでいた。静かな場所だった。日曜日はさらに静かで、時折、乗馬を楽しむ人が通るのんびりとしたパカパカという蹄の音が響くだけのようなところだった。

ところが、その日は、一度もその音が響かなかった。地域全体が静まりかえっていた。

その朝、教会から出て来たブレア首相へのインタビューは、外国人の私から見ても胸を打つものだった。普段通っている教会から出てきたところにマイクを向けられ、即席に語った言葉のように思えた。

日本を出てくる少し前に体験した昭和天皇の亡くなる前の年末の町の風景と重なった。

宮殿の前ばかりでなく、小さな町々のタウンセンターも人々が花束を持ち寄り、飾られていった。当時の私は、タブロイド版まで細かくチェックしていたので、国中の白い花が売り切れて、緊急輸入したという小さな記事まであったことを思い出した。

あの日のこと、あの頃のことすべてが一気に蘇ってくるような映画だった。女王が語っていた、静かに、騒がず、悲しむ良識ある英国人というものを、肌で感じながら過ごしたことを思い出した。

いろいろな感情が渦巻いたできごとを、きれいにまとめている。エリザベス女王の描き方も、ブレア首相の描き方も、すべて、ギリギリセーフなところで止めている。あの描き方なら、イギリス国民は受け入れるだろうと思った。

2007年/監督:スティーヴン・フリアーズ/ヘレン・ミレン/マイケル・シーン

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