『マイ・プライベート・アイダホ』"My Own Private Idaho"
☆アイダホが心の故郷のような懐かしい場所として刷り込まれてしまう映画
アイダホの荒野に続く一本道と、その光景が思い出される切ない音楽が続く。そこに心のふるさととすることを切望しながらも、たぶん何か幼い頃の悪い思い出が邪魔をして、マイク(リバー・フェニックス)は何も思い出せない。懐かしさも伴っているはずの幻影がマイクの心に浮かぶとナルコレプシーの発作に襲われる。しかし、そこに心の拠り所を見出したいと思い続けている。切なく、哀しい。
それを見守るスコット(キアヌ・リーブス)。ナルコレプシーに襲われたマイクを抱えて歩く姿が美しい。結局、スコットの思いをどう取って良いのかよくわからなかったのだが、アイダホが美しく、哀しく、それでいて懐かしい場所なのだということが、流れる音楽と共にいつのまにか心にすり込まれていた。
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