『黄泉がえり』『天国の本屋~恋火~』
亡くなった同窓生を偲んで邦画を2つ借りた。
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『黄泉がえり』
死なれてしまった側の人間にとっては、こんなことがあればなあと思える映画かもしれない。ある時、なぜかわからない自然現象で突然、故人が、亡くなった時の年齢、姿で戻ってきてくれる。蘇ってほしいという思いが深い人にだけ蘇ってくるのだから、残された側は思い残したことを伝えることができる。
しかし、「去る者、日々に疎し」というのは真実だ。いくら懐かしい思いがあり、いてほしいと思っても、大抵の場合は、その状況を維持できなくなる……というところまでは書いていないが、なんとなくそのあたりが見えてきてしまう。上手に最後を締めくくってはいるのだが…。
(監督:塩田明彦/草薙剛/竹内結子)
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『天国の本屋~恋火~』
発想はおもしろい。人間には100年の命があって、死んでしまった人間は残りの年月を天国で過ごし、合計100年の年月を過ごすとまた地上に生まれる。
その天国の本屋へアルバイトとして連れてこられた青年ピアニストの話だったが、ピアノの曲も、演奏(もちろんプロの吹き替えだろうが)の腕も表現力も今ひとつだったのが残念だ。ストーリーに無理があったとしても、ピアノの音に『戦場のピアニスト』ほどの輝きがあれば、そんなもの取り込まれてしまっていたのにと思う。
(監督:篠原哲雄/竹内結子/玉山鉄二)
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その後、上記二作と同時に借りた『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』を観た。奇しくもこちらが、数学を専攻したその友人の記憶につながった。
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