『ミザリー』"Misery"
★主演女優賞のキャシー・ベイツだけでなく、ジェームズ・カーンの演技も素晴らしい。
有名なこのホラー作品をやっと観た。作家のシリーズ本『ミザリー』に心酔しきったファンであるアニー(キャシー・ベイツ)が、雪山で交通事故に遭ったその作家ポール(ジェームズ・カーン)を救い出す。
看護婦でもあるアニーは、左手がわずかに動くだけのポールの世話をし、手厚く看病しているかに見えたのだが…。
アニーの異常な優しさから、混乱と怒りの感情へ変わる瞬間が恐い。そして一旦、混乱と怒りの感情を見せられると、今度は、ちょっとした言葉で童女のように顔を輝かせる様子に背筋がゾクッと来るようになる。いや、むしろ可愛らしい表情のほうにこそ恐怖を感じるようになってくるのだ。このあたりの見せ方、演じ方(キャシー・ベイツもジェームズ・カーンも)が素晴らしい。
見ているうちに、アニーの心理状態、生育歴に興味がわいてくる。閉じこめられている間に書いた作品や、作家の側の作家としての心理にも。やはり、これは原作を読まなくては。
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