« 『レント』"RENT" | トップページ | 『日の名残り』"The Remains of The Day" »

2006/05/17

『ガンジー』"Gandhi"


ガンジーの「無抵抗(非暴力)主義」ということばは知っていた。また、あの大虐殺の話と大行進のシーンは何かで見たことがあった。しかし、「非暴力」のあとにくる「非服従」の本当のすごさはわかっていなかった。単なる熱意を示すキャンペーンの大行進ではなく、生活に根ざし、経済格差を生み出す世界の構造を示唆する行動であったことは、この映画を観て初めてはっきりと見えた。

英国の支配構造と経済の仕組み、パキスタン独立、マスコミの力、各宗教が心をひとつにしようとする様子、彼のまわりにいた多様な人々、史実に基づいた盛りだくさんな内容なのに、ひとつひとつの重さがしっかり感じられるように描かれている。

風景と人々の様子がラヴィ・シャンカールのシタールとタブラの音と一緒になってインドの奥深さと壮大さとパワーを感じさせる。3時間の大作があっという間に感じられた。

1983年/監督:リチャード・アッテンボロー「遠い夜明け」「エリザベス(出演)」「34丁目の奇跡(出演)」「ジェラシック・パーク(出演)」/ベン・キングズレー「デーヴ」「A.I.」「砂と霧の家」/キャンディス・バーゲン

|

« 『レント』"RENT" | トップページ | 『日の名残り』"The Remains of The Day" »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ガンジー』"Gandhi":

« 『レント』"RENT" | トップページ | 『日の名残り』"The Remains of The Day" »