『CUBE ZERO』
ハイテクかと思ったら、妙にローテクなところのある世界。そして、そのアンバランスであることにあまり意味が見出せない。蘇った兵士の弱点もあれではねぇ(苦笑)。「2」と違って、最初の『CUBE』の雰囲気は残している。確かに「ゼロ」というだけあって、「1」に続くものではあった。
しかし、解き明かしたところで何の意外性も見出せないところは説明しているのに、本当に知りたかったところはわからないまま。不満が残るどころか、そういう「CUBE」じゃなかったら良かったのにと思ってしまう。外側の世界も「やっぱりそうなのか」とは思ったものの、それを見せられてしまうと、急に「CUBE」の不条理な世界の広がりが断ち切られ、理解可能な狭い世界に押し込められてしまったようでがっかりする。
では、どういう世界だったら納得できたのかと考えてみたが、どういう世界であっても説明の付くものではやはり納得できない。むしろ、外に出た途端に、さらに光に満ちた不条理な世界が広がっていて、「これはなんなんだ!」となっていたら納得できたのではないかと思う。
*『CUBE』、『CUBE』と『CUBE2』の記事もあります。
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コメント
こんばんわ♪
そうなんですよね、不条理の謎は知りたいけど
実際描かれてしまうと多分不満に思うんですよね。
その辺がジレンマ…。
だから、1作目で終わっていて欲しかった、
という想いはどこかに持ってしまいます。
この手の作品の宿命ですかね(笑)
ということで、TBありがとうございました。
投稿: 耕作 | 2006/06/12 21:29
TBコメどうもです^^
私もです。1では結局0の主人公が生き残るけど、あの光の先には結局死が待ってるって事でしょ^^;
あれこれ謎を解釈して想像を破壊するのは嫌ですよね…。
この作品は逆にキューブの魅力は減少させてゲンナリです…。
投稿: KAZU | 2006/06/13 11:06
こんばんは。
>さらに光に満ちた不条理な世界が広がっていて
わたしには「外に出たらさらに大きなCUBEの中だった」と感じられたので、そういう意味では「さらに不条理な世界が広がっていた」とも思えました。
なんか「箱を開けると中には小さな箱が入っていて、それを開けるとさらに小さな箱が入っていて」というあれを思い出す映画でした。
投稿: starless | 2006/10/07 21:04
コメントありがとうございました。出かけていてお返事遅れてしまいました。あとで、starlessさんのブログにコメントを書きにお邪魔します。
投稿: ちんとん@ホームビデオシアター | 2006/10/10 07:05