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2006/04/13

本)『ダヴィンチ・コード』


映画が待ちきれなくて本を読んだ。

緊迫した場面で謎を解いていくところに切迫感があって、活字を読む目が思わずつまずきそうになるくらい引き込まれて読んでしまった。キリスト教を裏返したような世界観が広がり、そこに描かれて行く壮大な構図にわくわくした。ありそうじゃないけれど、ありそうな世界かも…と。『アイズ・ワイド・シャット』も出てきて、映像が重なる。

しかし、聖書のほうがそれほど読まれていない日本で、こっちが大ブレークしてしまうというのは、元ネタを知らないでパロディだけを楽しむみたいなものでちょっとまずいかもという気もする。マグダラのマリアが王族の出で、キリストの奥さんだったなんてほうが"世に知られた定説"になるなんてことはないと思うけれど…。

ちょっと尻すぼみの感じがしたが、映画がそのあたりをどう料理するのか楽しみだ。

『ダヴィンチ・コード』ダン・ブラウン著 越前敏弥訳 角川文庫

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コメント

尻すぼみ感はワタシも感じました。オチのあの場所も、知っている場所だっただけに、あんなトコ?と拍子抜けしましたが、スピード感はなかなかでしたね。ぶわーーっと一気に読めて、楽しめました。
主人公二人については、ハンクス&トトゥのペアをイメージして読まれましたか?映画化前に拙ブログで「勝手にキャスティング」を書いたのですが、ちんとんさんのベストキャストがあれば、ぜひ!

投稿: バウム | 2006/05/05 01:14

 バウムさん、あの場所、ご存知なんですか。それも「あんなトコ」だなんて。すばらしくひなびた場所を想像していたのですが…。
 勝手にキャスティング、うーん。映画を見た時にがっかりしないように、「トム・ハンクス、トム・ハンクス」と呪文を唱えながら見ていたので、それは大丈夫です!って何が大丈夫なのか。とにかくトム・ハンクスで焼き付けています。女性のほうは、ミラ・ジョボビッチもいいし、『スイミング・プール』のリュディヴィーヌ・サニエもいいかなと思います。もちろん、オドレイ・トトゥも楽しみです。年齢のことを考えなければ、『Xファイル』のあの女性捜査官スカリーや、若い頃のジョディー・フォスターが良いのですが…。

投稿: ちんとん@ホームビデオシアター | 2006/05/06 19:54

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