『SAW2』
やっぱり見なければよかった。痛そうなシーンが多かった。注射針のシーンなんて、もう痛くて痛くて。前作が、緻密なストーリーに対照的な2人の描かれ方とその心を通わしていく様が素晴らしかったので続編をつい見てしまったのが間違いだった。もともと血がドバーッは苦手だから、いけないのだけれど…。
人数が多すぎて、1人1人の性格がほとんど描かれていなかったのが私の好みではない。8人とも、ただ逃げようと思っているだけで、生を軽く見てきたそれぞれの人生を振り返っているようには描かれていなかったし、考えて謎を解いて、鍵を探そうとしているようにも見えなかった。
おまけに、映画のトリックにだまされやすい私なのに、鍵の開け方も、オチもかなり予想が付いていた。オチがわかったからといって映画の出来が悪かったということにはならないけれど、やっぱりちょっとお手軽な作りだったってことじゃないかな。
ネタバレここから→鍵の番号の謎は、問題を出された時にわかったし、ビデオについては、「今はきっと部屋の隅に座っているだろう」と言った時にもしかしてと思った。刑事は何度も言われているんだから、そこにずっと座っていられなかった時点で負けだと思った。ビデオだとしたら、みんな死んで決着がついているのだろうけれど、そうなると息子はまだどちらかわからない状態でどこかにいるのかなというところまで想像していた。もしかすると、この建物の地下室にいたりしてなどと思いながら…。
↑もしかして、結構楽しんでいたことになるのかな。
[後記]あとで考えたら、全体の鍵だけでなく、1人1人に残された「死なずにすむ方法」を考えさせるところに本当の謎解きがあったのかもしれないと思った。ビデオを見て子細に検討すると鍵があるのかもしれない。でも、こういうこういう映像が苦手な私には、それはできない。やっぱり私向きの映画ではないなあと思った。
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