『ニューオリンズ・トライアル』"Runaway Jury"
弁護士さえ操る「陪審員コンサルタント」などという職業。本当にあるのだろうか。嫌みなくらい実力のある切れ者(ジーン・ハックマン)。目的のためには手段も選ばない。今回の目的は銃メーカーの利益を守ること。一方は正義派の弁護士(ダスティン・ホフマン)。安物のスーツ、志は高そうだが、今ひとつ心配。大丈夫なのか。
…などと思っているうちに謎のカップル(ジョン・キューザック&レイチェル・ワイズ)が登場。凄腕の2人を牛耳る。正体も目的もわからない2人だが、自信満々だった陪審員コンサルタントをオタオタさせる様子は爽快だ。
何人もいる陪審員候補から、双方の弁護士が「先入観を持っている」「偏った思想の持ち主」「人格的に問題がある」などといった"正当な"理由を付けて問題となる人をはねて、実際に陪審員となる人を選んでいく。こんな制度があることを知らなかったので、びっくりした。
ネタバレ気味反転→陪審員1人の力で全体の決定がどちらにも導けるのかという不安を持ったが、この映画はその不安を解消する方向で答えを出している。正義派も正攻法だけでは悪に太刀打ちできない時代なのだろう。
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