『セント・オブ・ウーマン ~夢の香り~』"Scent of a Woman"
ストーリーそのものより、いくつかの見せ場を楽しむ映画。
全盲の退役軍人フランク(アル・パチーノ)と日本語にするなら「玉を転がすような」という表現がぴったりの上品な笑い声の女性ドナ(ガブリエル・アンウォー)と踊るタンゴ。「本当は踊りたいのだけれど、失敗するのが恐いから…」という女性を、ていねいにエスコートし、徐々に大胆に美しく踊らせていく。この場面、男としてのフランクの魅力が輝いて見える。
そして、クライマックスも。大きな見せ場がある。
フランクの女性観は今ひとつ好きになれないが、使っている香りを言い当てられてうれしくなる女性の気持ちはわかる。
エリート校モノ、『モナリザ・スマイル』『卒業の朝』の後、これを見た。エリート校で、親のお金で学ぶ上流のお坊ちゃま達の中で、苦労して奨学金をもらい、アルバイトしながら学ぶチャーリー(クリス・オドネル)の持つ、品の良い笑顔が実に良かった。
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