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2006/01/31

『シークレット・ウィンドウ』"Secret Window"


気弱で、頼りなげな、ミステリー作家のモート。それをあのジョニー・デップが演じるものだから、もう思いっきり感情移入して見てしまった。作家ってこういう苦しみがあるんだろうなあ。想像力が要求され、次々と新しいものを生み出すのも大変。そして、盗作だなんて言い出すストーカーにつきまとわれることだってあるのだろう。もしかすると、スティーブン・キングもこういう目に遭ったことがあるのかなという具合に。

[ネタバレ、反転させて読んでください] ここから→こんなふうに感情移入し、最後の最後まで、いや、そんなはずはないという気持ちだったので、山荘にヒビが入るところなど、まさに、自分の観念が崩れていく様を映像化したもののように感じた。

多重人格モノであることがわかった時、「それはないだろう。反則技だ」と思ってしまうような駄作がある。一方、この作品のように、多重人格であることがわかった途端に、過去のシーンが次から次と浮かんできて、絡んだ糸がすっと解けていくような気がするものがある。「シューターが煙草を吸うから、モートも吸いたくなってしまうんだ」「シューターが暴力的な部分を引き受けていた分、モートには臆病さが強くでていたんだ」と…。その臆病さと妙なくらいの善良さをおかしいと感じさせる、一歩手前のところで、ジョニー・デップが演技していた。そして、さらに複雑な最後の第3の人格までも…。←ここまで

冒頭、緊迫感のあるモーテルの場面から、一転して、緊張が解き放たれるように、きれいな湖のほとりの山荘にそして山荘の内部へと映像が移って行く。このままこのカメラの目に身を任せて、画面に吸い込まれていくことができる人は、十二分にこの作品を楽しむことができる。

2004年/監督:デヴィッド・コープ「パニック・ルーム(脚本)」「スネーク・アイズ(脚本)」「ミッション・インポッシブル(脚本)」/原作:スティーヴン・キング「アトランティスのこころ」「グリーンマイル」「スティーヴン・キングのシャイニング」「ショーシャンクの空に」「イット」「やつらはとこどき帰ってくる」「スタンド・バイ・ミー」「シャイニング」「キャリー」「ミザリー」/ジョニー・デップ「ネバーランド」「シザー・ハンズ」「ギルバート・グレイプ」「スリーピー・ホロウ」「ショコラ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」/ジョン・タトゥーロ/チャールズ・S・ダットン「ゴシカ」「クッキー・フォーチュン」 *「 」内は見たことのある作品名

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コメント

こんばんは(●′∀`●)∩
この映画は、MiMiは2回程みました!!
(2回見たら、もっと内容が把握できるかな~と思って;)

残念ながらMiMiは、あまり感情移入する事ができませんでした…まだまだ修行不足ですかね;
でも、確かに作家って大変なんだな~と言う思いはありました。
作家って職業だけで、何だか孤独になってしまいそう…。

確かに、背景や景色は文句ナシに綺麗でした♪
やっぱり、大きくて澄んだ湖が印象的でしたね。

投稿: MiMi | 2006/02/02 23:33

MiMiさん、コメントありがとうございます。

いえいえ、MiMiさんは鋭いタイプなのでしょう。それに、家政婦さんが羨ましくて、「あたしにお世話をさせて下さい(はぁと)」というくらいの人だから、感情移入というよりは、外から「すてき」って思って見ていらっしゃるのではないかな。もちろん、ジョニー・デップ、どんな格好していても素敵に見えるところがさすがでした。

ところで、いただいたトラックバック、ちゃんとMiMiさんのサイトに飛べないみたいなんです。もう一度送っていただけませんか。2重になってしまったら、古いほうを消しますので。

投稿: ちんとん@ホームビデオシアター | 2006/02/03 07:53

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開けてはいけない、秘密の窓ーーー シークレットウインドゥ まずこの映画で見逃せないのが、 ジョニーがボロボロのガウンを着て、ワンコを追っかけている姿です 激しく萌え~~~ もはや、ストーリーなんぞどうでも良くなるくらい、 この役のジョ...... [続きを読む]

受信: 2006/02/02 23:27

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