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2006/01/19

『ラヂオの時間』


登場人物ひとりひとりがみな強い個性の持ち主。勝手なことばかり言う。無茶な状況を作るのにそれぞれが一役を買ってしまっているのに、誰にもその自覚がない。

その個性にプラスして、それぞれが持ち、なぜかそこだけは一流であるプロの技が光り、笑える。わがままな大女優、千本のっこ(戸田恵子)が、ギャーと見事に叫んだあと、顔は普通のままマイクから離れ、さっと素に戻る時のおかしさ。めちゃくちゃな状況なのに、冷静沈着な声で話し出すナレーター。わがままなのに飄々としていて、無責任なのに声だけかっこいい浜村(細川俊之)。そして、そこに突然出てきた、プロでない「ジョージ」の間抜けさと真剣さには吹き出してしまった。迫力のある花火の技と、それを作り出すあの脱力する動作。そういうちぐはぐさ、非対称がすべてにおいて可笑しかった。

三谷幸喜にはまりそう。上映中の『THE有頂天ホテル』、観に行きたくなってきた。

1997年/監督:三谷幸喜「笑の大学」「みんなのいえ」/唐沢寿明/鈴木京香/西村雅彦/戸田恵子/井上順/モロ師岡/藤村俊二/田口浩正/小野武彦/佐藤B作/梶原善/近藤芳正/布施明/細川俊之/奥貴薫/宮本信子「マルサの女」/桃井かおり「SAYURI」「幸福の黄色いハンカチ」/渡辺謙「SAYURI」「ラスト・サムライ」/市川染五郎

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コメント

今日『THE有頂天ホテル』観てきました。
私は三谷さんよりもクドカンのほうが好きかもしれません。
古畑任三郎はすごく好きですけどね。

投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2006/01/22 23:52

多感な奴さん、コメントありがとうございます。

『有頂天ホテル』ご覧になったのだなあとブログを読ませていただいていました。私はもともと英語の勉強という不純な(笑)動機で映画を見始めたので、邦画をほとんど見ていないんです。「クドカン」も「古畑任三郎」も今調べて、初めて認識した次第。

宮藤官九郎の初心者は何から見ればいいのかな。

投稿: ちんとん@ホームビデオシアター | 2006/01/23 06:31

クドカンは脚本+映画監督としては
『真夜中の弥次さん喜多さん』の1作だけなので、
まずはこれをオススメします。個人的にかなりのお気に入りです。
笑い+ベタな感動を醸し出すのがウマいと思うんですよね。

あとは脚本を手がけた『GO』『ゼブラーマン』『ピンポン』など、どれも好きですね。

投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2006/01/23 22:39

笑い+ベタな感動 ですか。邦画を観ていないので、想像できません。これはチェックしなくては。ご紹介ありがとうございました。

投稿: ちんとん | 2006/01/24 20:41

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「THE有頂天ホテル」を観てからすっかり三谷幸喜さんにはまってしまいました。 で。 さっそく「ラヂオの時間」を借りてきて観ました。 笑いと感動がじわじわとやってくる作品でした。何度も観たくなる、そんな映画でした。温かい映画です。 あと三谷さんの作品って登場人物それぞれが際立っているんですね。 また「THE有頂天ホテル」が観たくなってしまった。... [続きを読む]

受信: 2006/01/19 13:39

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