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2006/01/31

『シークレット・ウィンドウ』"Secret Window"


気弱で、頼りなげな、ミステリー作家のモート。それをあのジョニー・デップが演じるものだから、もう思いっきり感情移入して見てしまった。作家ってこういう苦しみがあるんだろうなあ。想像力が要求され、次々と新しいものを生み出すのも大変。そして、盗作だなんて言い出すストーカーにつきまとわれることだってあるのだろう。もしかすると、スティーブン・キングもこういう目に遭ったことがあるのかなという具合に。

[ネタバレ、反転させて読んでください] ここから→こんなふうに感情移入し、最後の最後まで、いや、そんなはずはないという気持ちだったので、山荘にヒビが入るところなど、まさに、自分の観念が崩れていく様を映像化したもののように感じた。

多重人格モノであることがわかった時、「それはないだろう。反則技だ」と思ってしまうような駄作がある。一方、この作品のように、多重人格であることがわかった途端に、過去のシーンが次から次と浮かんできて、絡んだ糸がすっと解けていくような気がするものがある。「シューターが煙草を吸うから、モートも吸いたくなってしまうんだ」「シューターが暴力的な部分を引き受けていた分、モートには臆病さが強くでていたんだ」と…。その臆病さと妙なくらいの善良さをおかしいと感じさせる、一歩手前のところで、ジョニー・デップが演技していた。そして、さらに複雑な最後の第3の人格までも…。←ここまで

冒頭、緊迫感のあるモーテルの場面から、一転して、緊張が解き放たれるように、きれいな湖のほとりの山荘にそして山荘の内部へと映像が移って行く。このままこのカメラの目に身を任せて、画面に吸い込まれていくことができる人は、十二分にこの作品を楽しむことができる。

2004年/監督:デヴィッド・コープ「パニック・ルーム(脚本)」「スネーク・アイズ(脚本)」「ミッション・インポッシブル(脚本)」/原作:スティーヴン・キング「アトランティスのこころ」「グリーンマイル」「スティーヴン・キングのシャイニング」「ショーシャンクの空に」「イット」「やつらはとこどき帰ってくる」「スタンド・バイ・ミー」「シャイニング」「キャリー」「ミザリー」/ジョニー・デップ「ネバーランド」「シザー・ハンズ」「ギルバート・グレイプ」「スリーピー・ホロウ」「ショコラ」「パイレーツ・オブ・カリビアン」/ジョン・タトゥーロ/チャールズ・S・ダットン「ゴシカ」「クッキー・フォーチュン」 *「 」内は見たことのある作品名

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2006/01/25

『卒業の朝』"The Emperor's Club"


地味な映画だ。しかし、内省的で穏やかなその主張は『華氏911』より厳しく、アメリカの社会と政治腐敗に一石を投じるものだと感じた。『華氏…』と違って、その一石は派手なマスコミにではなく、観る人ひとりひとりの心の底に投じられたのだが。

ハンダート先生(ケビン・クライン)は古代地中海史を通して、人間の正しい生き方を考えさせようとする背筋をピンと伸ばした厳格な教師。エリート男子校で学ぶ生徒達もそれぞれに可愛い。そこに来た異分子、下院議員の息子ベル。

厳格な教師が人間らしさをもってした小さな「間違い」。それはやはり間違いだったのか…。熱血教師モノのような安易な解決をせず、それぞれの人間がすべてを抱えて生きていかなくてはならないことを描いている点が共感できる。

先日、教師モノのエリート女子校版『モナリザ・スマイル』を観たので、今回はエリート男子校版『卒業の朝』を観てみたのだが、対比できないほど重みの異なる映画だった。モナリザのほうはあのヒラリー・クリントンの体験を書いた本から発想を得ているというのだから、むしろ逆の立場と言えるほどかけ離れたものだったのかもしれない。

2002年/監督:マイケル・ホフマン/ケビン・クライン「デーヴ」「遠い夜明け」「

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2006/01/21

『50回目のファースト・キス』"50 First Dates"


ドリュー・バリモアの屈託のない笑顔と笑い声、それに子供のように素直な驚きの表情が、すばらしく生かされている映画。

監督が、オーディオコメンタリーで、最後のシーンはあとになって予定を変更し、20万ドル掛けて付け加えたものだと言っていたが、このラストにはそれだけの価値がある。ストーリーの結末の付け方が良いということもあるが、それだけでなく、このラストを見て、初めて、観客が主人公と一緒にその見方と驚きを体験し、共有することができるからだ。今まで見た映画の中で一番良いラストだったかもしれない。

「記憶モノ」制覇のために借りてきただけだったが、ストーリーも、低い音のマリンバのような楽器を使った音楽も、ハワイの景色も、そして、適度な笑いも良かった。

*これまでに見た「記憶モノ」
メメント」「エターナル・サンシャイン」「バタフライ・エフェクト」「フォーガットン

2004年/監督:ピーター・シーガル「ウォーター・ボーイ」/アダム・サンドラー「ビッグ・ダディ」「ウォーター・ボーイ」「ウェディング・シンガー」/ドリュー・バリモア「チャーリーズ・エンジェル」「25年目のキス」「エバー・アフター」「ウェディング・シンガー」「スクリーム」「ET」

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2006/01/19

『ラヂオの時間』


登場人物ひとりひとりがみな強い個性の持ち主。勝手なことばかり言う。無茶な状況を作るのにそれぞれが一役を買ってしまっているのに、誰にもその自覚がない。

その個性にプラスして、それぞれが持ち、なぜかそこだけは一流であるプロの技が光り、笑える。わがままな大女優、千本のっこ(戸田恵子)が、ギャーと見事に叫んだあと、顔は普通のままマイクから離れ、さっと素に戻る時のおかしさ。めちゃくちゃな状況なのに、冷静沈着な声で話し出すナレーター。わがままなのに飄々としていて、無責任なのに声だけかっこいい浜村(細川俊之)。そして、そこに突然出てきた、プロでない「ジョージ」の間抜けさと真剣さには吹き出してしまった。迫力のある花火の技と、それを作り出すあの脱力する動作。そういうちぐはぐさ、非対称がすべてにおいて可笑しかった。

三谷幸喜にはまりそう。上映中の『THE有頂天ホテル』、観に行きたくなってきた。

1997年/監督:三谷幸喜「笑の大学」「みんなのいえ」/唐沢寿明/鈴木京香/西村雅彦/戸田恵子/井上順/モロ師岡/藤村俊二/田口浩正/小野武彦/佐藤B作/梶原善/近藤芳正/布施明/細川俊之/奥貴薫/宮本信子「マルサの女」/桃井かおり「SAYURI」「幸福の黄色いハンカチ」/渡辺謙「SAYURI」「ラスト・サムライ」/市川染五郎

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2006/01/18

『モナリザ・スマイル』"Mona Lisa Smile"


専業主婦であることが重要であった時代、保守的な女子大に進歩的な思想を持ち込んだ女教師キャサリン・ワトソン(ジュリア・ロバーツ)の話。それなのに、私はその進歩的教育より、ボストンの名門女子大ウェルズリーで行われていた保守的な花嫁教育のすばらしさに感銘を受けてしまった。

上流階級の主婦となるのにふさわしい教養と、さまざまな局面で機転を利かす知恵、それらを教える名門女子大のすばらしさ。そこで学ぶ女子学生達の勤勉さと頭脳。これがアメリカの古き良き時代の伝統の元となっていたのではないだろうか。

しかし、よく考えてみると、キャサリンは「進歩的になれ」と教えたわけではない。価値観にとらわれることなく、自由な目で物事を見、自分の頭で考えることの大切さを説いただけだ。もしかすると、現代を生きる女性達もまた別の、新しそうな匂いのする呪縛にとらわれているだけなのかもしれない。

中にいくつか面白い場面があった。まず、最初の授業での新人教師いびり。どうせ新人いびりをするなら、こうでなくてはと、見ていて爽快だった。そして、感動的だったのは、ギゼル(マギー・ギレンホール)がベティ(キルスティン・ダンスト)を強く抱きしめる場面。

知的で、考え深げなジュリア・ロバーツがぴったりの役所を演じる一方、若手女優の演技を見るのも楽しかった。

*エリート校モノとしては他に『卒業の朝』『セント・オブ・ウーマン~夢の香り~』『翼のない天使』『クルーエル・インテンションズ』『グッド・ウィル・ハンティング』などがあります。

2003年/監督:マイク・ニューウェル/ジュリア・ロバーツ「オーシャンズ11」「ノッティングヒルの恋人」「グッドナイト・ムーン」「ベスト・フレンズ・ウェデイング」/キルスティン・ダンスト「エターナル・サンシャイン」「ヴァージン・スーサイズ」「ワグ・ザ・ドッグ」「ジュマンジ」「若草物語」/ジュリア・スタイルズ「恋のからさわぎ」/マギー・ギレンホール
モナリザ・スマイル@映画生活

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2006/01/17

50音順 作品一覧



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【あ】
アイズ・ワイド・シャット』 "Eyes Wide Shut"
愛と哀しみの果て』"Out of Africa"
アイドル・ハンズ』"Idle Hands"
アイランド』"Island"
『悪魔を憐れむ歌』"Fallen"
アザーズ』 "The Others"
『アズールとアスマール』"Azur et Asmar"
『あなたになら言える秘密のこと』"The Secret Life of Words"
『穴』"The Hole"
アバウト・シュミット』"About Schmidt"
ア・フュー・グッドメン』"A Few Good Men"
アベニューQ』"AvenueQ"(舞台)
アポカリプト』"Apocalypto"
アミスタッド』"Amistad"
阿弥陀堂だより
アメリ』"Le Fabuleux destin d'Amelie Poulain"
アメリカン・ドリームズ』"American Dreamz"
アメリカン・ビューティー』"American Beauty"
アラバマ物語』"To Kill a Mockingbird"
あるスキャンダルの覚え書き』"Notes on a Scandal"
『アンジェラの灰』"Angela's Ahes"

【い】
家の鍵』"Le Chiavi di Casa"
硫黄島からの手紙
イーストウィックの魔女たち』"The Witches of Eastwick"
イット』"IT"
愛しのローズマリー』"Shallow Hal"
イブラヒムおじさんとコーランの花たち』"Monsieur Ibrahim et les Fleurs du Coran"
イングリッシュ・ペイシェント』 "English Patient"
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』"Interview with the Vampire"
イン・ディス・ワールド』"In This World"
イン・ハー・シューズ』"In Her Shoes"
『イン・マイ・カントリー』"In My Country"

【う】
ヴァージン・スーサイズ』"The Virgin Suicides"
ウィキッド』"Wicked"(舞台)
Vフォー・ヴェンデッタ』"V For Vendetta"
ヴィレッジ』 "The Village"
ウィンター・ゲスト』"The Winter Guest"
ウェールズの山』"The Englishman Who Went Up A Hill But Came Down A Mountain"
ヴェロニカ・ゲリン』"Veronica Guerin"
海の上のピアニスト』"The Legend of 1900"
海辺の家』"Live as a House"
『海を飛ぶ夢』"Mar Adentro""The Sea Inside"

【え】
永遠のマリア・カラス』"Callas Forever"
エクスペリメント』"Experiment Bootcamp(英語)""3sat-Zuschauerpreis(ドイツ語原題)"
エターナル・サンシャイン』"Eternal Sunshine of The Spotless Mind"
es[エス]』"Das Experiment"
エントラップメント』 "Entrapment"
エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?』"Enron:The Smartest Guys in the Room"

【お】
奥さまは魔女』"Bewithed"
オーケストラ・リハーサル』"PROVA D'ORCHESTRA "
オスカーとルシンダ』"Oscar and Lucinda"
『お葬式』
オペラ座の怪人』"The Phantom of the Opera"
オーメン』"The Omen"
オーメン666』"The Omen"
ALWAYS 三丁目の夕日
『オール・ザ・キングスメン』"All tje Kings Men"
オーロラの彼方へ』"Frequency"
『女はみんな生きている』"Chaos"

【か】
輝きの海』"Swept form The Sea"
『輝く夜明けに向かって』"Catch A Fire"
華氏911』"Fahrenheit 9/11"
ガタカ』"Gattaca"
カッコーの巣の上で』"One Flew Over The Cuckoo's Nest"
カポーティ』"Capote"
カラー・オブ・ハート』"Pleasantville"
カラー・パープル』"The Color Purple"
カランジル』"Catandiru"
ガンジー』"Gandhi"
『がんばれ、リアム』

【き】
『危険な関係』"Dangerous Liaisons"
『キス★キス★バン★バン』"Kiss Kiss Bang Bang"
奇跡の詩』"The Third Miracle"
奇蹟の輝き』"What Dreams May Come"
『奇跡のシンフォニー』"Raise It Up"
『キッチン・ストーリー』"Kitchin Stories"
きっと忘れない』"With Honors"
キャッツ』(舞台)
キャリー』"Carrie"
キューブ』"CUBE"
CUBE』&『CUBE2
CUBE ZERO
『キンキーブーツ』"Kinky Boots"

【く】
グアンタナモ、僕達が見た真実』"The Road to Guantanamo"
『クイルズ』"Quills "
クィーン』"The Queen"
クッキー・フォーチュン』"Cookie's Fortune"
グッドマン・イン・アフリカ』 "A Good Man in Africa"
『グッバイ・レーニン』"Good Bye Lenin!"
クライシス・オブ・アメリカ』"The Manchurian Candidate"
クラッシュ』"Crash"
クリクリのいた夏』"Les Enfants du Marais"
クルーエル・インテンションズ』"Cruel Intentions"
『華麗なる舞台の裏で』"Being Julia"
クロコダイルの涙』"The Wisdom of Crocodiles"
クローサー』"Closer"
クローン』 "Impostor"

【け】
県庁の星

【こ】
恋するための3つのルール』 "Mickey Blue Eyes"
『恋人たちの予感』"When Harry Met Sally"
告発』"Murder in the First"
ゴシカ』 "Gothika"
CODE46』"CODE46"
50回目のファースト・キス』"50 First Dates"
コラテラル』"Collateral"
コールドマウンテン』 "Cold Mountain"
コンスタンティン』"Constantine"

【さ】
最狂絶叫計画』"Scary Movie 3"
サイン』"Signs"
サウスパーク』"South Park"
ザ・コーポレーション』"The Corporation"
サスペクト・ゼロ』"Suspect Zero"
『ザ・スナイパー』"The Contract"
サハラに舞う羽根』"The Four Feathers"
SAYURI』"Memoirs of a Geisha"
観る?観ない?『SAYURI』
サンセット・ブルーバード』(舞台)
『サンキュー・スモーキング』"Thank You for Smoking"
34丁目の奇跡』"Miracle on 34th Sreet"

【し】
ジェイコブス・ラダー』"Jacob's Ladder"
シェルタリング・スカイ』"The Sheltering Sky"
シークレット・ウィンドウ
『死者の書』
仕立屋の恋』"Monsieur Hire"
シックス・センス』"Sixth Sense"
6デイズ/7ナイツ』"Six Days Seven"
シティ・オブ・エンジェル』"City of Angels"
シティ・オブ・ゴッド』"Cidade de Deus"
死ぬまでにしたい10のこと』"My Life Without Me"
シモーヌ』"Simone"
シャイニング(スタンリー・キューブリック版』"The Shining"
シャイニング(スティーブン・キング版)』"Stephen King's The Shining"
シャイン』"Shine"
シャーロット・グレイ』"Charlotte Gray"
『十二人の優しい日本人』
16歳の合衆国』"The United States of Leland"
ショーシャンクの空』"The Shawshank Redemption"
『ジョニー・イングリッシュ』"Johnny English"
ジョー・ブラックをよろしく』"Meet Joe Black"
ジョンQ 最後の決断』"John Q"
ショーン・オブ・ザ・デッド』"Shaun of The Dead"
小説家を見つけたら』"Finding Forrester"
白いカラス』"The Human Stain"
真実の行方』"Primal Fear"
真珠の耳飾りの少女』"Girl with a Pearl Earring"
シンドラーのリスト』"Schindler's List"

【す】
スイミング・プール』"Swiming Pool"
『スウィーニー・トッド』"Sweeney Todd "
スターリングラード』"Enemy at the Gate"
スタンド・バイ・ミー』"Stand by Me"
スティング
『ステップ・アップ』"Step Up"
ステップフォード・ワイフ』"The Stepford Wives"
ストンプ』"STOMP"(舞台)
『ストンプ・ザ・ヤード』"Stomp The Yard"
砂と霧の家』"House of Sand and Fog"
砂の器
スライディング・ドア
』"Sliding Doors"
『300 スリーハンドレッド』

【せ】
青春の輝き』"School Ties"
世界で一番不運で幸せな私』"Jeux d'enfants"
『セブン』"Seven"
セルラー』"Cellular"
セレブの種』"She Hate Me"
戦場のピアニスト』"The Pianist"
セント・オブ・ウーマン 夢の香り』"Scent of a Woman"

【そ】
ソウ』"Saw"
ソウ』"Saw"(本)
ソウ2』"SAW2"
卒業の朝』"The Emperor's Club"
『それでも生きる子供たち』"All The Invisible Children"
それでもボクはやっていない

【た】
第三の男』"The Third Man"
第三の男』 サウンドトラック
太陽が知っている』"La Piscine"
ダウンタウン物語』"Bugsy Malone"
本)『ダヴィンチ・コード
ダ・ヴィンチ・コードの謎』"Cracking the Da Vinci Code"
タッチ・ザ・サウンド』"Touch the Sound"
『ONCE ダブリンの街角で』"ONCE"
ダンス・ウィズ・ミー』"Dance With Me"
ダンサー・イン・ザ・ダーク』"Dancer in the Dark"
ターミナル』"Terminal"

【ち】
チャーリング・クロス街84番地』"84 Charing Cross Road"
チョコレート』"Monster's Ball"
『蝶の舌』"La Vengua De Las Mariposas"

【つ】
『ツォツィ』"Tsotsi"
翼のない天使』"Wide Awake"
月の輝く夜に』"Moomstruck"

【て】
『ディパーテッド』"The Departed"
ディボース・ショウ』"Intolerable Cruelty"
ティム・バートンのコープスブライド』"Tim Burton's Corpse Bride"
『デジャヴ』"Deva Vu"
デッドマン・ウォーキング』"Deadman Walking"
デッド・マン・オン・キャンパス』"Dead Man on Campus"
デーヴ』"Dave"
天国の本屋~恋火~

【と】
トゥルー・クライム』"True Crime"
トゥルーマン・ショー』"The Truman Show"
遠い夜明け』"Cry Freedom"
『遠すぎた橋』"A Bridge Too Far"
『独裁者』"The Great Dictator"
『閉ざされた森』"Basic"
『トスカーナの休日』"Under The Tuscan Sun"
隣の女』"La Femme D'a Cote"
ドッグヴィル』"Dogville"
ドライビング・ミス・デイジー』"Driving Miss Daisy"
『ドラキュラ』"Bram Stoker's Draculla"
ドラムライン』"Drumline"
『ドリームズ・カム・トゥルー』"AKEELAH and the BEE"
トレーニング・デイ』"Training Day"
『永遠(とわ)の語らい』"Un Filme Falado"

【な】
ナイロビの蜂』"The Constant Gardener"
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』"The Nightmare Before Chiristmas"
夏休みのレモネード』"Stolen Summer"
ナビゲーター ある鉄道員の物語』"The Navigators"

【に】
2999年異性への旅』"What Planet are You from?"
ニューオリンズ・トライアル』"Runaway Jury"
ニュースの天才』"Shattered Glass"
ニューヨークの恋人』"Kate & Leopold"
【ぬ】

【ね】
ネコのミヌース』"Minoes"
ネバーランド』"Finding Neverland"

【の】

【は】
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ』"Hide and Seek"
博士の愛した数式
バグジー』"Bugsy"
『ハサミを持って突っ走る』"Running With Scissors"
バス174』"ONIBUS 174"
バタフライ・エフェクト』"The Butterfly Effect"
バッド・サンタ』"Bad Santa"
ハード・キャンディ』"Hard Candy"
母の眠り』"One True Thing"
『パーフューム』"Perfume The Story of a Murderer"
『バベル』"Babel"
薔薇の名前』"The Name of The Rose"
遙かなる大地へ』"Far and Away"
『サン・ジャックへの道』"Saint Jacques...La Mecaue"
判決前夜 ビフォア・アンド・アフター』"Before and After"
『パンズ・ラビリンス』"Pan's Labyrinth"
ハンニバル』"Hannibal"
ハンニバル・ライジング』"Hannibal Rising"

【ひ】
ピアノ・レッスン』"The Piano"
『ピエロの赤い鼻』"Effroyable Jardins"
光の旅人 K-PAX』"K-PAX"
ピーター・パン』"Peter Pan"
ビッグ・リボウスキー』"The Big Lebowski"
羊たちの沈黙』"Silence of the Lambs"
ヒトラー~最期の12日間~』"DER UNTERGANG/DOWNFALL"
日の名残り』"The Remains of The Day"
ビハインド・ザ・サン』”Behind the Sun(英語題)""Abril Despedacado(ポルトガル語題)"
ビーン』"Bean"

【ふ】
Vフォー・ヴェンデッタ』"V For Vendetta"
フィフス・エレメント』"Fifth Element"
フィールド・オブ・ドリームス』"Field Of Dreams"
『フェアリーテイル』"Fairytale a True Story"
フォーガットン』"The Forgotton"
フォーガットン』(他のブログ紹介)
フォーチュン・クッキー』"Freaky Friday"
フォーン・ブース』"Phone Booth"
『不思議惑星キン・ザ・サ』"Kin-dza-dza"
豚が飛ぶとき』"When Pigs Fly"
二人日和
フライド・グリーン・トマト』"Fried Green Tomatoes"
フライトプラン』"Flightplan"
プライベート・ライアン』"Saving Private Ryan"
プラクティカル・マジック』"Practical Magic"
『ブラス』"Brassed Off"
『ブラック・ブック』"Black Book"
『ブラッド・ダイヤモンド』"Blood Diamond"
フランシスコの2人の息子』"Two Sons of Francisco"
プリシラ』"The Adventures of Priscilla, Queen of The Desert"
『フリーダ』"Frida"
ブルース・オールマイティ』"Bruce Almighty"
プルーフ・オブ・マイ・ライフ』"Proof"
フル・モンティ』"Full Monty"
ブルワース』"Bulworth"
プレッジ』"The Pledge"
プロデユーサーズ』"The Producers"

【へ】
ペイチェック 消された記憶』"Payceck"
ベイビー・トーク』"Look Who's Talking"

【ほ】
ホーカス・ポーカス』"Hocus Pocus"
ぼくの神様』"Edges of The Lord"
『僕のピアノコンチェルト』"Vitus"
『僕はラジオ』"Radio"
ホテル・ルワンダ』"Hotel Rwanda"
ボビー』"Bobby"
ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』"Borat"
ホリディ』"The Holiday"
ボーリング・フォー・コロンバイン』"Bowling for Columbine"
ボーリング・フォー・コロンバイン』(検証)
『ボルベール<帰郷>』"Volver"
『ホワイト・ライズ』""Wicker Park"
ホーンテッド・マンション』"The Haunted Mansion"

【ま】
『マイティ・ハート/愛と絆』"A Mighty Heart"
マイ・ハート、マイ・ラブ』"Playing by Heart"
マイ・プライベート・アイダホ』"My Own Private Idaho"
マイ・ボディガード』"Man on Fire"
マグノリア』"Magnolia"
マシニスト』"The Machinist"
真夏の出来事』"Head Above Water"
マペットのクリスマス・キャロル』"The Muppet Chiristmas Carol"
まぼろし』"Sous le Sable"
真夜中のピアニスト』"De Battre Mon Coeur S'est Arrete"("The Beat That My Heart Skipped"

【み】
ミザリー』"Misery"
『ミシシッピー・バーニング』"Mississippi Burning"
Mr.& Mrs スミス』"Mr.& Mrs Smith"
ミュンヘン』"Munich"
未来惑星ザルドス』"ZARDOZ

【む】
ムッソリーニとお茶を』"Tea With Mussolini"
ムーラン・ルージュ』"Moulin Rouge"
ムーンライト・マイル』"Moonlight Mile"

【め】
メメント』"Memento"
メリーに首ったけ』"There's Something about Mary"

【も】
モディリアーニ 真実の愛』"Modigliani"
モナリザ・スマイル』"Mona Lisa Smile"
『モンスター』"Monster"

【や】

【ゆ】
ユナイテッド93』"United 93"
』"Akira Kurosawa's Dreams"
『ゆれる』

【よ】
善き人のためのソナタ』"Das Leben Der Anderen"
世にも不思議なアメージングストーリー Xマススペシャル
黄泉がえり

【ら】
ライフ・イズ・ビューティフル』"La Vita e Bella"
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』"The Life of David Gale"
ラスト・キング・オブ・スコットランド』"The Last King of Scotland"
ラヂオの時間
『ラットレース』"Rat Race"
ラブ・アクチュアリー』"Love Actually"
ラブ・アクチュアリー』(各ストーリー紹介)
ランド・オブ・プレンティ』"Land of Plenty"

【り】
『リクルート』"The Recruit"
理想の結婚』"An Ideal Husband"
リターン・トゥ・パラダイス』"Return to Paradise"
『リトル・ミス・サンシャイン』"Little Miss Sunshine"
『リバー・ランズ・スルー・イット』"A River Runs Through It!
理由』"Just Cause"

【る】
ルル・オン・ザ・ブリッジ』"Lulu on the Bridge"
『ルワンダの涙』"Shooting Dogs"

【れ】
レインマン』"Rain Man"
『列車に乗った男』"L7Homme De Train"
レディ・イン・ザ・ウォーター』"Lady in the Water"
レナードの朝』"Awakenings"
レモニー・スニケットの世にも不思議な物語』"Lemony Snicket's A Series of Unfortunate Events"
恋愛小説家』"As Good As It Gets"
恋愛適齢期』"Something's Gotta Give"
レント』"Rent"

【ろ】
ロジャー&ミー』"Roger & Me"
ローズ家の戦争』"The War of The Roses"
ロスト・イン・トランスレーション』"Lost in Translation"
ローワン・アトキンソン・ライブ』"Rowan Atkinson Live in Boston"
『ロング・エンゲージメント』"A Very Long Engagement"

【わ】
ワグ・ザ・ドッグ/ウワサの真相』"Wag the Dog"
笑の大学

【アルファベット/数字】
ALWAYS 三丁目の夕日
CODE46
CUBE』"CUBE"
CUBE』&『CUBE2
CUBE ZERO
es[エス]』"Das Experiment"
LOHASスタイル ダイエットピラティス 』"PILATES CONDITIONING FOR WEIGHT LOSS"
Mr.& Mrs スミス』"Mr.& Mrs Smith"
SAYURI』"Memoirs of a Geisha"
『ONCE ダブリンの街角で』"ONCE"
STOMP』(舞台)
Vフォー・ヴェンデッタ』"V For Vendetta"
『十二人の優しい日本人』
16歳の合衆国』"The United States of Leland"
2999年異性への旅』"What Planet are You from?"
『21グラム』"21 GRAMS"
34丁目の奇跡』"Miracle on 34th Sreet"
50回目のファースト・キス』"50 First Dates"
6デイズ/7ナイツ』"Six Days Seven"

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2006/01/14

『笑の大学』


話の大部分が、がらんとした広い取調室で進む。高い天井、モノトーンの光。舞台で演じられているような雰囲気があり、無駄を排してあるので、そこで荒唐無稽なことが行われても、日常とは切り離されたものとして入り込むことができる。その一方で、取調室の外廊下は非日常から日常へ渡る長い道のようでもあり、そこで起こるできごともまた印象深く残る。廊下にいつもいる警官(高橋昌也)はひと言もことばを発しないが、一般大衆や観客の気持ちを代弁しているような存在感がある。

取調官(役所広司)は、ときには声を荒げ、諭し、ときにはぎこちなく世間話をする。しかし、本当はどうしようと思っているのか。本心はどこにあるのか。彼の心も揺れているのか。それは笑いの要素に隠されて、今ひとつわからないまま話が進む。

ひとつひとつの言動に反応して大笑いするような笑いではない。共感を誘いつつ出てくる笑いが重なって、ひとりひとりの心に秘めた気持ちや、その時代の哀しみがじわりと伝わってきて、それがまた温かい大きな笑いとなり、心の中に残っていく。

私はこれまであまり邦画を見てこなかったが、この映画を見て、太宰治の『御伽草子』の笑いもこの時代のこの状況下で作られものであったことを思い出し、「笑い」を作る三谷幸喜のことをもっと知りたくなった。

原作・脚本:三谷幸喜「みんなのいえ」/役所広司「Shall we ダンス?」「SAYURI」/稲垣吾郎
笑の大学@映画生活

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2006/01/10

『シャーロット・グレイ』"Charlotte Gray"


ケイト・ブランシェットが従軍看護婦シャーロットを美しく演じる。彼女はパイロットのピーターと出会った途端に恋に落ちる。そして、フランスに飛び立つ寸前の彼と、ロンドンでつかのまの愛の時を過ごす。その後、彼女は、フランスで消息を絶った彼を探す目的を心に秘め、スパイとなりフランスの田舎の村に潜入する。

戦争映画としては地味だ。レジスタンス運動家を描いたものとしてとらえると、彼女はあまりにしろうとすぎる。使命感に欠ける部分も目に付く。感情移入するのは難しい。だんだんと、どういう価値観をよりどころにしてこの映画を見たら良いのかわからなくなってくる。しかし、そうなってくると同時に、その価値観の揺らぎこそがこの映画の言わんとするところだということがわかってくる。

最初にシャーロット自身の語りが流れる。「善と悪の戦い。だから善が勝つと思っていた。しかし、そう単純ではなかった」 世の中のできごとは、そう簡単に2つに分けることはできない。そして彼女は正しいと思うことをしていたはずなのに、知らず知らずのうちに、それが自分の思惑と違った結果を生み出すこともあることに気づき始める。「もう自分が何をしているのかわからなくなってきた」とつぶやく彼女。

困難と、混沌とした価値観を分かち合う経験を共にした者同士のみが分かち合える愛情、それを描こうとしているのだと思い至った時、この映画がすばらしい恋愛映画であることに気づく。

2002年/監督:ギリアン・アームストロング「オスカーとルシンダ」「若草物語」/ケイト・ブランシェット「オスカーとルシンダ」「エリザベス」「リプリー」「ギフト」/ビリー・クラダップ/マイケル・ガンボン「ゴスフォード・パーク」「スリーピー・ホロウ」「ハリー・ポッター」
シャーロット・グレイ@映画生活

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2006/01/07

『Mr.& Mrs.スミス』"Mr.& Mrs Smith"


劇場で見たのだが、いっぱい入っていた観客があまり笑わない。しかたなく、体を震わせながら、クククッと1人笑いをこらえて観た。あまり受けていなかったのかな。

倦怠期の夫婦が2人でセラピーを受ける場面から始まる。しかし、その2人、実はプロの殺し屋で、お互いそのことを隠して結婚生活を送っている。そして、時々、そしらぬ顔をしてフル装備で仕事に出かける。

何度かセラピーを受ける場面が出るのだが、「撃ち殺してやりたいと思うときがある」などという表現が、この2人の場合、ことばそのままなのだから笑えない…というところが笑える。

見ていて、少々やり過ぎ感があり、辟易した面もあったが、あそこまで内容の空っぽさに徹するというのも良いのかも。スカッとはしました。

昔、『ローズ家の戦争』という映画があって、見そびれてしまったのだが、こういう感じだったのだろうか。リメイクで、マイケル・ダグラスとキャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じるらしい。もしかすると『ローズ家の…』のほうがおもしろいのかもと思ってしまった。

2005年/監督:ダグ・リーマン「ボーン・アイデンティティ」/ブラッド・ピット「オーシャンズ11」「セブン・イヤーズ・イン・チベット」/アンジェリーナ・ジョリー「17歳のカルテ」
Mr.&Mrs.スミス@映画生活

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2006/01/06

『エターナル・サンシャイン』"Eternal Sunshine of The Spotless Mind"


<映画をまだ観ていない方は読まないほうが楽しめます>

破局を迎えた恋人同士は、本当にその記憶を消し去りたいなどと思うものなのだろうか。記憶除去治療を受けることになるジョエルと一緒に、観客はクレメンタインとの思い出を追体験することになる。ちりばめられた魅力的な思い出の数々を。

そして、ジョエルは、記憶除去治療が間違いだったことに気づく。彼が脳内で必死になって、潜在意識下に彼女の記憶を隠そうとするところが面白い。博士の下で働く間抜けな部下の行動が功を奏する(?)のだが、あんな医療スタッフ、映画で見ている分には笑ってしまうが、自分の治療をまかせるのはごめんだ。

この映画、つい『バタフライ・エフェクト』と比べたくなってしまう。『バタフライ…』の主人公は、魅力的に成長した場合の彼女も、落ちぶれた場合の彼女も、みすぼらしい彼女も、すべての場合の彼女をひっくるめた足し算の上で、彼女を好きになっていく。

一方、今回の映画、『エターナル・サンシャイン』は記憶消去治療で引き算してしまったあと、潜在意識の下に少しだけ残った良い記憶と、テープに残った悪い記憶だけを持って、再出発することになる。「また同じことになる」と言うクレメンタインに対して、ジョエルの言う「OK」ということばはとても良い。

「記憶を消す」と「記憶が脳に負荷を掛けるほどに増えていく」と正反対の方向を向いているが、どちらも、良い記憶だけではなく、悪い記憶や負の部分の記憶も抱えて、はじめて、愛情が深まっていくということを示唆している点に共感できた。

*「『フォーガットン』をみんなはどう見たか」のコメントで、GMN(TRUTH?ブログエリア)さんに「記憶モノ」として紹介していただいたので、見てみました。

2004年/監督:ミシェル・ゴンドリー/ジム・キャリー「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」「ブルース・オールマイティ」「マジェスティック」「トゥルー・マン・ショー」「ライアー・ライアー」/ケイト・ウィンスレット「ライフ・オブ・デビッドゲイル」「ネバーランド」「タイタニック」/キルスティン・ダンスト「モナリザ・スマイル」「ヴァージン・スーサイズ」「ワグ・ザ・ドッグ」「ジュマンジ」「若草物語」/マーク・ラファロ「コラテラル」/イライジャ・ウッド「ディープ・インパクト」/トム・ウィルキンソン「ラッシュアワー」「オスカーとルシンダ」「フル・モンティ

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2006/01/05

音声認識---映画館への問い合わせ


映画館に、開始時刻問い合わせの電話をした。自動音声による応答だった。

「~の場合は何番を」という、いくつかの関門をくぐりぬけたあと、やっと「知りたい映画の題名を言ってください」と言ってもらえた。音声認識だ。しっかり発音しないといけない。緊張した。「ミスター アンド ミセス スミス」と間違えず、区切って、日本語的に発音して、スムーズに言った。バッチリだね。

すると、すました声で「こうちゅうおうじゃむしきんぐぐれいてすとちゃんぴおんへのみち ですね?」と言われた。そんなに長ったらしい名前を言われて、「ですね?」と言われても…。

気を取り直して、はっきり、くっきりもう一度言った。そうしたら、またまたすました声で「ザ・スーラですね?」と言われた。ぜ~んぜん違うじゃない。今度はいやに短いし。

すっかり自信なくした。

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2006/01/03

『ライフ・イズ・ビューティフル』"La Vita e Bella"


この映画が公開された時からずっと、後味の悪い映画になるのではないかと思い、見るのを避けてきていた。その理由は悲惨な場面をこれでもかと見せられるのではないかという思いと、騒ぎすぎのロベルト・ベニーニに辟易するのではないかという危惧があったから。

しかし違っていた。強制収容所のあの状況の中で、子供を守り抜こうとした姿。命だけでなく、子供に憎しみの心を植え付けず、子供らしい心を守り抜こうとした姿。「それはいくらなんでも無理なのでは?」という場面もあったが、それでもメッセージははっきりと伝わってくる。

「犬とユダヤ人はお断り」という看板の意味を問う息子ジョズエに、「いろいろな店がある」あの店は○○人とペンギンがだめで、あそこは○○人と猫がだめでと説明していく。「嘘」かもしれない。しかし、憎しみの連鎖が次の戦争を生み出していくことを考えると、子供に「ライフ・イズ・ビューティフル」と教えることが一番大切なことなのではないかと気づかされる。見て良かった。

1998年/ロベルト・ベニーニ「コーヒー&シガレット」/ニコレッタ・ブラスキ/ジョルジオ・カンタリーニ
ライフ・イズ・ビューティフル@映画生活

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2006/01/01

『クローサー』"Closer"←わからないことばかりだった

!!ネタバレ注意 ネタバレ全開!!

ダンとアリスの出会いはすばらしかった。死亡記事欄についての会話も、公園の「誰かを救うために命を落とした人たち」の石碑の文字をよく読みたくて、巻き戻して、ストップして読んでしまった。美男美女のあのカップルがロンドンを歩く姿は人が振り返りそう。なかなか良い出だしだ。

でも、あんな素敵な出会いで、あんな素敵な娘で、小説まで書いてしまうくらいだったのに、写真を撮るために初めて会った(?)アンナになんで突然キス!という展開になるの? アリスが来ることもわかっているのに…。一目惚れ? どこに? …ついていけない。

そのあとのチャットで見るダンの姿からわかるように、ダンは、アリスが好きだったから彼女のことを理解して小説を書いたというよりは、表面的なお遊びが好きなただの薄っぺらな男で、その口先、筆先のテクニックだけで小説を書いた…だから売れなかった…ってことなのだろう。

チャットは笑える。そして、思いつきで書いた「水族館のアンナ」。それが真実になってしまう。「水族館」というキーワードの会話は前の場面と続いていて洒落ている。ツナサンドイッチ食べるし…。このあたりまでのアンナは大人の落ち着いた魅力があり、知的。私は「素敵だなあ」と結構、大人の魅力を楽しんで見ていたのだけれど…。

でも、あんな変態男としか思えないラリーとなぜ…。まあ、突然1年後に飛んでわからなくなっただけで、そこには納得できる展開があったと考えるのがお約束なのだろう。

しかし、なぜ突然、不倫という展開になるのか。ダンはそういう軽い男だったということなんだろうけれど、アンナのほうはよくわからない。ラリーが出張から帰ってきた時の会話から、2人はもともとうまくいっていなかったようにも思えるが…。

その後のアンナのことはわからないことばかり。2人の間の秘め事を、聞かれたからとはいえ、なぜ詳細に語るのか。いや、詳細を語らせたがる男、それを知った男、さらに知りたがる男、そして、それに対して見切りを付ける女と、そうでない女というのがテーマなのか。比べたら、何かが出てきそうなのだけれど、見当もつかない。

ラリーがああいう行動(アンナからダンとの具体的なことまで聞き出したこと、分かれる前に診察台で…のこと、アリスに迫ったこと、アリスと関係を持ったこと←持ったの?)に出たのは、すべて復讐心からなのか? どこまでが感情にまかせてのもので、どこからが計算だったのだろう。

そしてみんな嘘つき!…となって、アリスだけは別…と思っていたら、実は…。でも、あれは誠実さという観点から見れば別に「嘘」ではないが…。

ラリーは変態男と思っていたけれど、実は、純粋にアンナが好きで、そのためにはプライドもかなぐり捨てて、捨て身の行動に出て、さらに冷静沈着に計算し、すべてを許し欲しいものを手にするという頼もしい男なの?

ダンは根っからの、上っ面男で、カッコだけ? 最後は捨てられ1人寂しくというのも自業自得。これは当たっているだろうなあ。

アンナは自立した大人の女性のように見えたけれど、不倫したり、戻ったり、わけがわからない…。

そして最後の場面。ロンドンでは誰も振り返らなかったアリスだけれど、今、ニューヨークを歩くとみんなが振り返る。こんなに成長し、成熟し、美しくなった…ということなのかなあ。

魅力的な役者4人が揃っていて、会話の妙に満足して見たのだけれど、わからないことばかりで、全然納得しないまま終わってしまった。クローサーってどういう意味だったのだろう。

うわっ、この監督、あの「2999年異性への旅」を作った人だったんだ。「卒業」でアカデミー監督賞も取ってる。うーん。

2004年/監督:マイク・ニコルズ「2999年異性への旅」「卒業」/ジュリア・ロバーツ「オーシャンズ11」「ノッティングヒルの恋人」「グッドナイト・ムーン」「ベスト・フレンズ・ウェディング」/ジュード・ロウ「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」(「コールドマウンテン」「ロード・トゥ・パーディション」「スターリングラード」「A.I.」「リプリー」「クロコダイルの涙」「オスカー・ワイルド」「ガタカ」)/ナタリー・ポートマン「コールドマウンテン」「レオン」/クライブ・オーウェン「ボーン・アイデンティティ」「グリーンフィンガーズ」

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