« 『ラヂオの時間』 | トップページ | 『卒業の朝』"The Emperor's Club" »

2006/01/21

『50回目のファースト・キス』"50 First Dates"


ドリュー・バリモアの屈託のない笑顔と笑い声、それに子供のように素直な驚きの表情が、すばらしく生かされている映画。

監督が、オーディオコメンタリーで、最後のシーンはあとになって予定を変更し、20万ドル掛けて付け加えたものだと言っていたが、このラストにはそれだけの価値がある。ストーリーの結末の付け方が良いということもあるが、それだけでなく、このラストを見て、初めて、観客が主人公と一緒にその見方と驚きを体験し、共有することができるからだ。今まで見た映画の中で一番良いラストだったかもしれない。

「記憶モノ」制覇のために借りてきただけだったが、ストーリーも、低い音のマリンバのような楽器を使った音楽も、ハワイの景色も、そして、適度な笑いも良かった。

*これまでに見た「記憶モノ」
メメント」「エターナル・サンシャイン」「バタフライ・エフェクト」「フォーガットン

2004年/監督:ピーター・シーガル「ウォーター・ボーイ」/アダム・サンドラー「ビッグ・ダディ」「ウォーター・ボーイ」「ウェディング・シンガー」/ドリュー・バリモア「チャーリーズ・エンジェル」「25年目のキス」「エバー・アフター」「ウェディング・シンガー」「スクリーム」「ET」

|

« 『ラヂオの時間』 | トップページ | 『卒業の朝』"The Emperor's Club" »

コメント

こちらではご無沙汰です。
私もこの作品以前観ました。
設定が面白かったので借りてみましたが、
観終わって得した気分になった作品でした。
ラストはほんと良かったですよね。

記憶モノといえば最近ではあと
『シークレット・ウィンドウ』なども入るのかなぁ。
スティーブン・キング原作ですが
ジョニー・デップのファン以外はあまりおすすめしませんけど・・・。

上に書いてある記憶モノ4作で好きな順は
エターナル>バタフライ>メメント>フォーガットン です。
『フォーガットン』は劇場で観ましたが、
ちょっとガッカリしましたね。

投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2006/01/22 23:38

「得した気分」というの、私もまさにその感覚でした。『シークレット・ウィンドウ』はずっと気になっている作品でした。記憶モノだということなら、見てみようかな。ジョニー・デップは好きですから、ハズレでも損した気分にはならないと思うので。

記憶モノ4作品の好きな順、後ろの2つは同じです。前の2つが甲乙付けがたいのですが、「忘れたい記憶」という設定より、「重なっていく記憶」が愛情を深めるという話のほうが共感を持てるので、『バタフライ…』のほうがほんの少しだけ好きかもという感じです。『50回目…』はどのあたりに来るかなあ。ラストがすばらしいけれど、面白みという点ではやはり前2作品のほうが上なのかなあ。3つともとても良い作品ですね。

『フォーガットン』、劇場でご覧になったんですね。「"ちょっと"がっかり」だったわけですか。この作品の評判を観ると、比較的満足度が高いほうに入るのかも。(笑)

投稿: ちんとん@ホームビデオシアター | 2006/01/23 06:49

どもー。
エターナルとバタフライは私も甲乙つけがたかったんですが、
エターナルは同じこと繰り返しそうだけど未来を感じさせるような微妙な感覚、
本人たちの努力次第みたいな感覚が良かったです。
バタフライは運命論というか、
諦めちゃった、よく言えばもう人生を交差させないのが愛、
みたいな締めが個人的にはちょっと納得いかない部分がありました。
50回目はやっぱり3番目かな。

『フォーガットン』は”ちょっと”どころじゃなかったですけど、
酷評はむしろ苦手なのでございます。

投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2006/01/23 22:34

うーーん。おっしゃることわかります。未来を感じさせるか、運命論的かという対比。たしかにそういう面はあります。

それに、どちらのヒロインが魅力的かというと、圧倒的にエターナルですよね。飛んでいて、手に負えない感じがまた魅力的。一方ヒーローのほうはというとバタフライのほうに軍配が上がりそう。となると、男性に人気があるのはエターナルかも(笑)

フォーガットンはそうでしたか…。ですよねえ。

投稿: ちんとん | 2006/01/24 20:39

俳優でいうと、ちんとんさんの書かれているとおり、
ヒロインはエターナル、ヒーローはバタフライですね!
そういう見方もありますね~。

『フォーガットン』がアレだったので、
記憶をフォーガットンしたいところですw
週末公開の『フライト・プラン』、
観に行こうと思っているのですが、
「娘が~」とか予告編で言っているのを見て
『フォーガットン』の二の舞になってないことを祈るばかりです。

投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2006/01/24 21:06

ごめんなさい、ちょっと補足です。
上の「俳優でいうと」というより「登場人物でいうと」の方がよりふさわしいと思われます。

投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2006/01/24 21:08

『フライト・プラン』のレビュー楽しみにしています。○か×かだけでも。多感な奴さんのことだから、「ちょっと○とは…」などとぼかして書かれるのかな。でも、×であったら、あったで「その×の様子を見てみたい」と思ってしまうので、同じかな。

投稿: ちんとん | 2006/01/25 18:53

『フライトプラン』観て参りました~。
全体的な評価はボチボチのようですよ。

投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2006/01/29 22:51

多感な奴さん

ご覧になったんですね。またまた、ビミョーな講評をしていらっしゃる。今ひとつかもと思いつつ、見たくなってしまうじゃありませんか。

投稿: ちんとん | 2006/01/30 23:02

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『50回目のファースト・キス』"50 First Dates":

« 『ラヂオの時間』 | トップページ | 『卒業の朝』"The Emperor's Club" »