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2005/10/31

『ドライビング・ミス・デイジー』"Driving Miss Daisy"


この映画を見るのは2回目だ。1回目はこの映画がアカデミー賞を取った15年前。あの時、何の疑いもなく、この映画のテーマは人種問題を扱っているのだと思ってしまった。今はそれがほんの味付け程度に過ぎないことがわかる。

胸を張って、志を高くして、ちょっと無理して、矜持を持って生きてきた老婦人。しかし、その誇りが、頑固なほうへシフトして、扱いにくい頑固な老婦人になっていた。ところが、お抱え運転手としてやってきたモーガン・フリーマン演ずるホークのゆったりした人柄に包まれて、かわいらしいおばあさんに見えるようにさえなっていく。

テーマは、人種問題ではなくて、老いることではないかと思えて見てしまった。私が年をとったからかな。

1989年/監督:ブルース・ベレスフォード(「グッド・マン・イン・アフリカ」)/ホーク:モーガン・フリーマン(「ブルース・オールマイティ」「ディープ・インパクト」「ショーシャンクの空」)/デイジー:ジェシカ・タンディ(「コクーン」)

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