『イーストウィックの魔女たち』"The Witches of Eastwick"
もともと「魔女モノ」が好きな私は、だいぶ以前からこの映画を見たいと思っていた。ジャック・ニコルソンのすばらしさを知ってからは、もう絶対と思い、借りてきた。
悪魔の魅力によって、3人の女性達が三者三様の不思議な色気があふれてくる様子と、悪魔の"ホラーちっく"なところが、ちぐはぐにおもしろみを醸しだしている。3人が、世間になんと言われようが、勝手な男を乗り越え、女である部分を否定せず、たくましく子供を育てて行く様子は爽快だ。普通の女たちもちょっとしたことで魅力的な魔女になれるのかもと思わせる。
…というのはこの映画のメッセージでもあり、強くうなづきながら見ていた。しかし、時代はこの映画が制作された1987年とはずいぶん変わった。
映画を見終わると、がんばって女性達の魅力を引き出し、秘められていた女性らしさを解放し、女性達の願いを叶えてやろうと魔力を使って奉仕した悪魔が可哀想でしかたがなくなってくる。彼が望んだことなんて、悪魔に不釣り合いなほど小さな幸せだったのに…。ジャック・ニコルソンの演技が素晴らしすぎたのか、時代が変わってしまったのか、私はもう「男って可哀想」としか思えなくなってしまっていた。
しかし、この映画、ホラーとコメディとお色気の混ざり具合が素晴らしく、気に入った。しかし、ひとつだけ警告。アメリカン・チェリーが好きな人は見ないほうがいい。食べられなくなるかもしれないから。
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コメント
続いておはようございます♪
>彼が望んだことなんて、悪魔に不釣り合いなほど小さな幸せだったのに…。
ここを読んだ時、思わず笑っちゃいましたw。
でも、他人に貰った幸せなんてって感じですよね。
また、お邪魔しますね♪
投稿: 耕作 | 2006/03/13 06:47