『ローワン・アトキンソン・ライブ』"Rowan Atkinson Live in Boston"
1991年にローワン・アトキンソンがボストン大学でライブを行った時の録画。
テレビシリーズの『ミスター・ビーン』に入っている短編もあるが、アメリカの観客の反応があまりにも良いので、こちらのほうがさらにおもしろいものになっている。保守的なボストンでよくそこまでの題材を披露したと感心し、観客もよく反応したと、重ねて感心してしまった。
ネタをひとつ紹介したい。『歓迎のことば』で、悪魔に扮したローワン・アトキンソンが出てきて、地獄にやってきた人たちを整列させていくところがある。「強盗、盗人…それから弁護士、君たちはこちらに並んで」といった具合に。そして、「クリスチャンはこっち」、「残念だったね。ユダヤ人が正しかったんだよ」と憎々しげにやるのだ。熱狂的に受けていた。
『ミスター・ビーン』にいつも出てくるもう1人の地味な男性。名前を知らないのだが、彼も出演していた。彼の存在がローワン・アトキンソンの存在感を引き立てていることがよくわかる。あまりの悪ふざけに、かなりショックを受けているのだが、ギクッとしながらもそんな様子は見せないようにしているところの微妙な演技。決して不満を口に出さない。あくまでも紳士的に、我慢強く、そして礼儀正しく。それなのに、それが火に油を注ぐこととなり、ストーリーのおかしさが増す。イギリス的笑いだ。そしてその笑いがアメリカに受け入れられている。実に興味深いビデオだ。
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収録されているのは以下の作品。歓迎の言葉/体罰死/ナザレの奇跡/透明人間/負けるが勝ち/デートの基本/試合後の男たち/それはクシャミで始まった/こんな友達と一緒だと/王様になる方法/ドラムは最高
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1991年
ローワン・アトキンソン(『ビーン』『ラブ・アクチュアリー』『ライオン・キング』『ジム・ヘンソンのウィッチズ』『ブラック・アダー(TV)』『ミスター・ビーン(TV)』)
*『』内は見たことのある作品
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