『スタンド・バイ・ミー』"Stand by Me"
最後に流れる曲のメロディーと共に、もう戻って来ない子どもの頃を思い出して、胸がキュッとなる作品。
少年たちはそれぞれの不幸な家庭環境を抱えながらも、普段は木の上に作った隠れ家に集まって、ちょっとした悪いことをして遊び、少年時代を過ごしている。そんな4人が、列車にはねられた死体を探しに行こうと思い立った時から、冒険の旅が始まる。
冒険や友情の思い出がある人はもちろんのこと、ない人でさえ、懐かしさに胸を熱くするだろう。そして、理不尽な大人の行動や、子どもへの心ないひと言に怒りを覚える。未来が明るく感じられない日々。しかし「冒険」はそれを乗り越えるための力を与えてくれる。
「冒険」する子どもが思い切り「冒険」できるように、静かに見守ってやれるような大人でありたいと、大人になってしまった私は思う。クリスとゴーディの会話には、人を根底で支えるのに必要なものがあふれていた。
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コメント
この映画のリバー・フェニックスはすばらしかったですね。教師のひどい仕打ちとか家庭環境に涙するシーンがとても印象に残ってます。
投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2005/02/23 20:27
多感な奴さん、コメントありがとうございます。
本当に子どもとは思えないすばらしい演技でしたね。あの涙するシーンは忘れられません。子ども時代ってそんなに楽しいことばかりじゃないってことを忘れがちなんですが、そういう中で、理解し、認め合うことができる人に出会った人は幸福だと思います。それが友達でなく、親であっても、先生であっても、恋人であっても…。
投稿: ちんとん | 2005/02/23 21:58