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2005/01/28

『奇蹟の輝き』"What Dreams May Come"

-=-=-[あらすじと感想] ネタバレなし-=-=-

 きれいで不思議な天国の風景、SFを思わせるような地獄の風景、ちょっと行ってみたいなあと思ったり、でもやっぱりああいう天国はいくら幸福でも退屈だろうなあと思ったりした。

 スイスの大自然の中で、美しい女性と出合い幸せな結婚をしたクリス。クリスは優秀な医者で、美しい妻のほうは画家というすばらしいカップル。2人は幸福な家庭を築くのだが、突然の事故で子供を失う。それから4年後、今度はクリスも交通事故で死ぬ。

 死んだクリスは不思議な青年に導かれ、美しい色彩あふれる天国に行くのだが、絶望の底にいる妻を放っておくことができない。記憶の中で語られる映像から、夫婦や親子の関係がただ穏やかだったわけではないこともわかってくるのだが、それがかえって深い愛情を思わせる部分でもある。

ファンタジーのようでもあり、哲学的でもある映画。

 MPAAのレーティングが PG13になっていて、その理由が、死を扱っていることの他に"some disturbing images and language."と書いてあるのが納得できる。この映像は頭を混乱させるような美しさだ。怖い。
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1998年
監督:ヴィンセント・ウォード
クリス/ロビン・ウィリアムス(「アンドリューNDR114」「パッチ・アダムズ トゥルー・ストーリー」「グッド・ウィル・ハンティング」「フラバー」「ジャック」「ジュマンジ」「ミセス・ダウト」「レナードの朝」)
アニー/アナベラ・シオラ
イアン/ジョッシュ・パドック
マリー/ジェシカ・ブルックス・グラント
アルバート教授/キューバ・グッディング・Jr(「恋愛小説家」)
トラッカー/マックス・フォン・シド(「ヒマラヤ杉に降る雪」)

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コメント

つっきーもこの映画、大好きです。
ダンナさまと一緒に劇場にも観に行きましたし、DVDも安かったので(笑)買いました。

でもPG-13だったとは気がつきませんでした。確かに死後の世界があんなに美しくて、すべて自分の思い描いた通りになるという甘美な幻想を与えられると、「死にたい」と思っちゃう人が現れそうですものね。

つっきーはあの映画で「Soul Mate」という言葉が大好きです。何度生まれ変わっても、必ず恋に落ちて結ばれる・・・、ダンナさまと私がそうだったらいいねと話し合いました。(ノロケですみません)

投稿: つっきー | 2005/02/05 17:23

『ラブ・アクチュアリー』もダンナさまとご一緒で、「Soul Mate」。いいですね。ノロケ大歓迎。しあわせのお裾分けの大盤振る舞い、お願いします。

恋が成就するまでの映画は結構ありますが、その後のとなると、極端に少なくなりますよね。今度、「恋が成就してからの映画」というテーマに絞って考えてみようかななんて思いました。

投稿: ちんとん | 2005/02/05 22:27

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