『トレーニング・デイ』 "Training Day"
-=-=-[あらすじと感想] ネタバレなし-=-=-
ずっと希望していた麻薬捜査官に抜擢されたジェイク。初日は先輩刑事アロンゾによるトレーニング・デイだった。アロンゾは、麻薬捜査官になるには、どう猛な狼にならなくてはいけないと、ジェイクに麻薬を吸わせる。普通のモラルを破るところから教育を始めるアロンゾ。
ここ数年「汚れ役の黒人」というのはタブーだったが、デンゼル・ワシントンはすばらしい迫力で過不足なく演じる。イーサン・ホークは、頼りなさの中にある純粋で正確な目を演じる。麻薬で朦朧としながらも、細かい観察をするジェイクの目の光の変化はすばらしい演技。2人の持ち味が細かなところで光っている。
「悪をもって悪を制する」が正しいことなのか。純粋な正義感でそれを超えることができるのか。正義感ゆえに悪の道を進まなくてはならなかったアロンゾが哀しい。
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2001年
監督:アントニー・フュークワー
アロンゾ/デンゼル・ワシントン(「ジョンQ 最後の決断」「マルコムX」「遠い夜明け」「)*アカデミー賞主演男優賞受賞
ジェイク/イーサン・ホーク(「ヒマラヤスギに降る雪」「ガタカ」)
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コメント
こんばんわー。
最近忙しくで映画もなかなか観られないです。
L.A.の無法地帯はアロンゾの愛人と隠し子が住んでいた辺りみたいです。ギャングもそこの人達だそうです。この作品の監督が黒人でコネがあったので可能だったそうですよ。
投稿: 多感な奴@CINEMA IN/OUT | 2005/03/30 22:46