『メリーに首ったけ』 "There's Something about Mary"
キラキラと可愛らしいメリーをめぐるストーカー達の戦いというばかげていてお下品なお話。
精神科のお世話になっているストーカーや、殺人鬼、詐欺師、メリーを"たぶん"本当に愛している男達、そういう人達の繰り広げるドタバタを見ていると、まともなのは、メリーと知的障害を持っているその弟だけという気がしてくる。弟はもう良い年のおじさんだが、実に愛らしい。
悪ふさげが過ぎているのに嫌な気分にならないのは、登場人物すべてがどこか憎めない人物として描かれている点と、意地悪に描かれがちな美人のヒロインが、明るくて、生き生きとしていて、優しくて、心底良い性格であるという点にありそう。
動物愛護協会などいろいろな団体から抗議が殺到したのではなどと心配になってしまったが…。
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1998年
監督:ピーター・ファレリー「愛しのローズマリー」
メリー/キャメロン・ディアス(「イン・ハー・シューズ「ギャング・オブ・ニューヨーク」「バニラ・スカイ」「シュレック」「マルコヴィッチの穴」「ベスト・フレンズ・ウェディング」「真夏の出来事」)
パット/マット・ディロン「クラッシュ」
テッド/ベン・スティラー(「僕たちのアナ・バナナ」「ミート・ザ・ペアレンツ」)
タッカー/リー・エヴァンス(「マウス・ハント」)
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コメント
これもまた一人で観に行ったんですが、サイコーに面白かった。本当はダンナさまを連れてもう一度観に行きたかったんですが、つっきーの行った日が公開の最終日だったので・・・。
日本人と外国のコメディ映画ってなかなか笑いのツボが一致しないことが多いと思いませんか?例えば『オースティン・パワーズ』は2作とも観ましたが、全然笑えなかったし・・・。
その点、この映画はお下品ではあるけど、笑いのツボが世界共通なので好きです。
プロムの日、テッドがメリーを迎えに来たときのあの事件なんて、ほんとに笑っちゃいましたよ。患部を見たときのみんなの反応が揃って同じなんですもん。今思い出しただけで笑えてしまいました。(笑)
レビューの中に「動物愛護協会などいろいろ・・・」とあり、はて?動物愛護協会から抗議がくるようなシーンあったっけ?と記憶を検索したら、ありましたねぇ、確かに。あの気の毒なわんこ。(爆)やっぱりこのシーンも今思い出しただけで笑っちゃいました。(笑)
ちんとんさんはどうでしたか?劇場もしくはDVDなどで観たとき、声をあげて笑えました?
つっきーが劇場で観たときは最終日で観客も少なくて、でもノリのいいお客さんが多かったのかなぁ、みんな声をあげて笑ってましたね。
投稿: つっきー | 2005/03/03 12:10
つっきーさん、コメントいつもありがとうございます。
私は、ビデオで見ました。何度か見ているのですが、毎回、クックククククとこみ上げてくる笑いが止まりませんでした。「オースティン・パワーズ」は、苦手ですが、笑えるところもあります。「モンティ・パイソン」が私には一番難しいかな。
コメディもそうですし、子どもに見せてはいけない基準というのも国によって違いがありますよね。ひとつひとつの映画の話ばかりでなく、そういったテーマについても書いてみたいなと思っているところでした。
投稿: ちんとん | 2005/03/03 20:47