« 『キューブ』"CUBE" | トップページ | 『永遠のマリア・カラス』 "Callas Forever" »

2004/12/30

『輝きの海』"Swept form The Sea"

-=-=-[あらすじと感想] ネタバレなし-=-=-

 難破船から落ち、イギリスのコンウォールにある海辺の小さな閉鎖的な村に流れついたよそ者(foreigner)ヤンコと、その生い立ちのため「魔女」と陰口を叩かれ、村の仲間として扱われずに生活しているエイミーとの恋の物語。

 "エイミー・フォスター"(ジョセフ・コンラッド)という原作に基づく映画。原作では、エイミーが魔女と言われるようになったいきさつや、彼女の生い立ちに基づく風変わりな行動や、エイミーを愛することができなかった母親の気持ちがもっと詳しく、納得できる形で語られているのだと思う。

 映画のほうは、海に臨む絶壁に立つ小さな小屋、カモメが鳴く、まだ伝説が生きていそうなコンウォールの海など、事情は深く語られずとも、目と耳に訴えかけてくる「海」をテーマとした映像と音楽によって、エイミーの満たされたい気持ち、孤独感、強さなどが、感覚を通じて納得されるように描かれている。

 "Swept from The Sea"という題名が表している通り、ロシアの移民を乗せた難破船、高い断崖から海を望むエイミーと男の子、海の中の洞窟にある秘密の空間にある宝物(ガラクタ)は、エイミーにとって大事な海からの贈り物。大事なものはすべて海からやってくる。そして、ヤンコも外の世界から来た大切な人。さまざまな困難を克服して愛情を育んでいくのだが、さらなる困難が…。
 
 『ウィンター・ゲスト』と共にこの作品は、イギリスの海辺の風景が好きな私にとって特に思い入れのあるものとなっている。

---
1997年
監督:ビーバン・キドロン
ヤンコ/ヴィンセント・ペレズ
エイミー・フォスター/レイチェル・ワイズ(「ナイロビの蜂」「ハムナプトラ~失われた砂漠の都」「スターリングラード」)
ケネディ医師/イアン・マッケラン
*「 」内はその人の作品のうち見たことのあるものの題名

|

« 『キューブ』"CUBE" | トップページ | 『永遠のマリア・カラス』 "Callas Forever" »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/68460/2411938

この記事へのトラックバック一覧です: 『輝きの海』"Swept form The Sea":

« 『キューブ』"CUBE" | トップページ | 『永遠のマリア・カラス』 "Callas Forever" »