『シモーヌ』"simone"
-=-=-[感想]ネタバレなし-=-=-
売れない監督のヴィクター・タランスキーはハリウッド女優の身勝手さにほとほと困り果てていた。監督の芸術性を理解し、監督の思う通りに演じてくれるすばらしい女優はいないものか。そんな時、コンピュータで作り上げられた完璧な美しい女優、シモーヌを手に入れる。
最初に、シモーヌがコンピュータ・グラフィックであることを言いそびれてしまったハンクは、人々を欺き続けなくてはならなくなってしまう。打ち明けられるチャンスにもつい嘘をついてしまう。さらに、そのちゃちな嘘は簡単に信じられてしまう。もうだめだと観念し、真実を語っても、まわりは信じてくれない。やることなすことすべて墓穴を掘ることに…。
なさけない笑いを誘うアル・パチーノの演技がいい。
鋭い目つき、しぶとい追求。この人こそ敵!。真相を暴いてくれと思っていた記者もまた、かわいいほどなさけなく、それがまたいい。
この監督、この映画のあと、シモーヌ役のレイチェル・ロバーツと結婚したらしい。このぉ~。
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2002年
監督:アンドリュー・ニコル(「ガタカ」「トゥルーマン・ショー(脚本)」)
ヴィクター・タランスキー/アル・パチーノ(「ゴッド・ファーザー」)
エレイン/キャサリン・キーナー
ニコラ/ウィノナ・ライダー(「オータム・イン・ニューヨーク」「17歳のカルテ」「若草物語」)
記者/ブルイット・テイラー・ヴィンス(「海の上のピアニスト」)
*「 」内は、その人の作品で見たことのあるものの題名
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