プレゼント下手のみなさんへ、映画好きの私から---『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』
プレゼントをあげるのが下手。がんばって探しても、全然喜ばれないものをあげてしまう不器用な私。だから、映画『ナイト・メア・ビフォー・クリスマス』"The Nightmare Before Chiristmas"を見終わると、ハッピーエンド風の終わり方なのに、ジャックが可愛そうでたまらなくなる。
ハロウィーンの国のパンプキン・キング、ジャックは、ある日クリスマスの国に迷い込み、新しい世界にすっかり魅せられる。そして、今年のクリスマスは自分がプロデュースをしようと思い立つ。
しかし、ジャックの作ったプレゼントはハロウィーンの雰囲気満載の気味悪いものばかり。監督のティム・バートンの才能が十二分に感じられる魅力のあるプレゼントが大量生産されてくるのだが、それは子どもにとって、怖ろしいものばかり。クリスマスの夜は子どもたちの悲鳴が響く混乱の夜へと一転する。
でも……と思う。ジャックはいいことをしようとしただけじゃない。とっても楽しく、幼い子どものようにキラキラ輝いて、喜んで、創意工夫に満ちたプレゼントをあげようとしただけじゃない。どうしてこんな目に遭わないといけないの? 決められた運命、定められた道と違ったことをしてはいけないの?
ハロウィーンの不気味な世界は魅力的で、何回も見たくなる。そして、何回見ても、悲しくなる。大好きな映画なんだけれど…。不器用で、上手にプレゼントをあげられない人達、思い出プレゼントなんて1度もあげたことがない人たち、いっぱいいるはずだよね。
*今週も「トラックバック野郎」のお題、「思い出プレゼント」に挑戦です。
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1993年
制作・原案:ティム・バートン
ジャックの声/ダニー・エルフマン
ジャックの歌/クリス・サランドン
サリー/キャサリン・オハラ
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