『ロスト・イン・トランスレーション』"Lost in Translation"
家族との間に微妙な温度差を感じている落ち目の俳優ボブ・ハリスと新婚でありながら孤独感を持っているシャーロット。そんな2人が東京で出会う。
初めて訪れた国で、空港から一歩外に出る時ほど緊張するものはない。ホテルの中はまだ異国人をあいまいに包んでくれるが、言葉の通じない外を歩くと、異質なものに包まれた「自分」を強く意識せざるをえなくなる。外側の刺激の強さとは裏腹に、自分の意識は、それを受け取る自分の内面にどんどん向けられて行く。
ボブとシャーロットの不安感と欠落感、それが2人を引きつけ合い、自分の心を見つめ直す。そのための舞台として、この異国感覚は重要な要素となっている。
彼らの目を通して見る、見慣れた日本の風景はいつもと全く違って感じられ、異国に一歩踏み出した時の自分の感覚がよみがえってきた。
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コメント
こんにちわ♪
コメントありがとうございます。
こういう世界観は好きなんですけどね。
日本が舞台でなければいけない理由が
いまいちよく分かりませんでした。
本当に好きなんですけどね…。
投稿: 耕作 | 2006/05/29 15:31
確かにそうなんですよね。ベトナムでもマレーシアでも良さそう。もしかすると中東でも…。
耕作さんのページ、いつも楽しみに読ませていただいています。
投稿: ちんとん@ホームビデオシアター | 2006/06/01 11:54