『フィフス・エレメント』"Fifth Element"
-=-=-[みどころ] ネタバレなし-=-=-
みどころ満載のSFだが、一番輝いているのが、ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるリールー。宇宙人が残していった細胞からDNAを抽出して作られた女性。高い知能、強さ、赤子のような感受性と野生味を備えた真っ赤な短髪を持つ。強いけれどフラジャイル(fragile=脆い)。
船での戦闘場面は、マシンガンでどんどん人が殺されて行く。こういう場面、普通は好きではないのだが、この映画のここに限っては、不思議な魅力を感じる。「暴力的な戦闘場面」と「異次元空間のような不思議な歌を歌う歌手」とが交互に映され、その2つが織りなすものが、リールーの「強さ」と「脆さ」の表裏一体となった魅力と重なるからだろう。この表現力は秀逸だ。
このあたりが題名の意味につながっていくのだが、ネタバレになるのでこのへんで…。
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1997年
監督:リュック・ベッソン(「レオン」)
コーベン/ブルース・ウィリス(「シックス・センス」「隣のヒットマン」「アンブレイカブル」「ベイビー・トーク」)
コーネリウス神父/イアン・ホルム
リールー/ミラ・ジョヴォヴィッチ
ゾーグ/ゲイリー・オールドマン(「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「レオン」)
ルビー/クリス・タッカー(「ラッシュアワー」)
*「 」内は、その人の作品で見たことのあるものの題名。
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