『キューブ』"CUBE"
-=-=-[思い出したくもない感想] ネタバレなし-=-=-
こわくて、こわくて、もう途中、何度も、借りてこなければ良かったと思った。もともと、血が飛び散ったり、傷口が大写しになるのは苦手だったのに、内容を知らないまま借りてしまったのが悪かった。
迷路の中の仕掛けで人が無惨に殺されていくというのももちろん、こわいが、それ以上に、人間が正気を失っていってという部分と、全体に流れる「絶望」というメッセージにすっかり気落ちしてしまった。
1人1人は目の前にある小さな仕事を一生懸命こなしていく。それが一番の方法だと思いながら。しかし、1人1人の成した仕事が全体として形を表す時、それは必ずしも個人が意図していたものとは一致せず、とんでもなく邪悪なものとなり得る。そういう考え方をさまざまな角度から、これでもかこれでもかと見せつけられているような気がした。
最初のほうで、何本かのピアノ線みたいなもので死んでいくあの死に方がもう、何度も悪夢で出てきて、見たことを後悔してしまった。
だから、"CUBE"meets"Seven"(『キューブ』と『セブン』を合わせたような) の "Saw"は絶対に見られない。
絶対に見たくないと言っておきながら『CUBE2』も見てしまった。[2005.2.5追記]
さらに『CUBE ZERO』も…。そして、がっかりした。なにやってるんだろう。[2006.5.28追記]
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1997年
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
モーリス・ディーン・ホワイト
ニコール・デ・ボアー
ニッキー・ガダーニ
ディヴィッド・ヒューレット
アンドリュー・ミラー
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