『アザーズ』 "The Others"
-=-=-[あらすじと感想] ネタバレなし-=-=-
ジャージー島の広い屋敷に、光を浴びると死んでしまうというアレルギーを持つ幼い娘と息子と共に住むグレース。夫は従軍したまま帰ってこない。留守を守るグレースは、敬虔なカトリック教徒で、子どもたちに信仰に満ちた正しい生活を送らせようと、健気に必死に、そして時にはヒステリックに教育する。
しかし、なぜかある日、使用人たちは突然いなくなり、誰も訪ねてこなくなる。そこへ、3人の使用人が現れる。この3人がそれぞれに静かに怖く、なぜか魅力があり、引き込まれてしまう。
その頃から、屋敷の中で、不穏な気配が感じられるようになる。人の気配、足音、話し声、勝手に鳴り出すピアノ。そして、娘のアンは、怖ろしい老婆と男の子を見たと言う。
やがて真相が明らかになっていくのだが、私は最後の最後まで、わからなかった。振り返ってみると、すべて納得できる。途中でオチがわかっても感動できると思う。こんな形の"ハッピーエンド"があるのかと思った。
ニコール・キッドマンが実に美しい。その上品さと気高さがはまり役。ジャージー島の霧の中の屋敷も美しい。
*この映画のネタバレに関連したできごとの記事を書きました。→「お墓が見つからなかったお墓詣り」
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2001年
監督:アレハンドロ・アメナバール
グレース/ニコール・キッドマン(「ムーラン・ルージュ」「アイズ・ワイド・シャット」「白いカラス」「コールドマウンテン」「めぐりあう時間たち」「ドッグ・ヴィル」「プラクティカル・マジック」)
バーサ・ミルズ/フィオヌラ・フラナガン
チャールズ/クリストファー・エクルストン
アン/アラキナ・マン「真珠の耳飾りの少女」
ニコラス/ジェームズ・ベントレ
*「 」内は、その人の作品で見たことのあるものの題名。
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