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2004/12/27

『真夏の出来事』 "Head Above Water"

-=-=-[あらすじと感想] ネタバレなし-=-=-

 キャメロン・ディアズが演じる、かわいくて、純なのだけれど、おばかさんとしか言えないヒロインが実に魅力的。おばかな女の子をかわいらしく、魅力的に描く映画は許せないと常々思っているのだが、この映画だけは特別に見逃す。だって、そこがおもしろいのだもの。

 火のないところに立ってしまった煙を消そうと、へたな嘘の上にまたへたな嘘を重ねていき窮地に陥っていくという、コメディであると同時に、手に汗握るサスペンスでもあるストーリー。「絶体絶命の窮地なのに…。ああ、そんなへまをして」「なんで、そんなことに気付かないの」「またまた、へんな小細工するから…」「ああ、それ死体じゃない…」とハラハラしていくうちに、実は見ている側も一緒に、同じ罠にはまっていき、どんでん返しが…そして、さらにまた、新たなるどんでん返しが暗示され、映画は終わる。

 ラブロマンス・サスペンスコメディ(?)。追いつめられていく人間の必死な姿というのは、コメディと紙一重だったというのが新たな発見だった。

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1996年
監督:ジム・ウィルソン
ジョージ/ハーベイ・カイテル
ナタリー/キャメロン・ディアス(「イン・ハー・シューズ」「メリーに首ったけ」「バニラ・スカイ」「ギャング・オブ・ニューヨーク」「シュレック」「マルコヴィッチの穴」「ベスト・フレンズ・ウェディング」)
ケント/ビリー・ゼーン(「タイタニック」)
*「 」内はその人の作品で見たことのあるものの題名。

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